死ぬまで漁師だった父の遺志を継ぎ…“ポツンと一軒小屋”に通い続ける妻子持ち55歳に感動

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衛星写真に写る、北海道の海沿いにポツンと佇む建物。海のようなものは実は巨大な沼で、建物は住居ではなくて漁師小屋だった。ここに通う55歳男性は、亡き父の跡を継いで漁師になったという。55歳男性が語った父親の最期や、家族を養うために体が持つ限り漁を続けていこうとする姿が印象的だ。

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“ポツンと一軒小屋”の近くにある巨大な沼は、なんと外周が30キロにも及ぶ。砂州で海と仕切られており、海水と淡水の中間の塩分を持つ「汽水沼」だ。この汽水沼で、55歳男性はワカサギと川エビの漁をしている。彼は結婚して子どもがおり、自宅は漁師小屋から車で30分の場所にあるという。妻に手伝ってもらいながら、ワカサギや川エビを佃煮に加工して生計を立てているそうだ。

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男性が漁師になったのは19歳の頃。彼の父親も漁師で50年前からこの沼で漁業をしており、2021年に父から子へ家業が引き継がれた。男性いわく、その年の盆に父親は83歳でこの世を去ったという。死の原因は沼での事故だった。「エビ漁に行っていて、水の中で寝てしまったんだろう。病院では溺死と言っていた」と明かした。

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男性によると、ワカサギは多い時は一度に100キロも獲れたが、ここ10年ほどは漁獲量が減少しているらしい。収入が不安定なことから、「息子はいるけど(漁師を)『やれ』って言えない」と苦笑いした。ちなみに彼の長男は、将来Youtuberになりたいらしい。「何をするんだか知らないけど、好きなことをやったらいいさ」と男性は笑った。

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死ぬ時まで漁師だった父親の背中を見て育ち、今は息子たちに自分の背中を見せながら漁業と佃煮づくりで家族を養う55歳男性。年々漁獲量が減っていて、息子が家業を継ぐかどうかもわからないが、体が持つ限りこれからも“ポツンと一軒小屋”に毎日通い続ける……。55歳男性の人生ドラマにグッときた視聴者は多いだろう。

亡き父の意志を継いだ55歳男性漁師の人生ドラマは、10月29日に放送されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』で紹介された。動画配信サービスTVerでは、同放送回を無料配信中だ。

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衛星写真に写るのは海ではなくて巨大沼、住居ではなくて漁師小屋だった! 年々漁獲量が減っていて、息子が家業を継ぐかわからない。それでも巨大沼でワカサギと川エビ漁をする妻子持ち55歳男性漁師にグッとくるラエティ番組『ポツンと一軒家』を無料配信中

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