タクシードライバーの見取り図がさまざまな人々の“寄り道”に密着して、その人の知られざるパーソナルな部分に迫る“寄り道観察バラエティ”『見取り図の寄り道タクシー』。10月28日（土）に放送された今回は、街ゆく人に3万円を渡して理想の寄り道を楽しんでもらう企画「がんばるアナタに！おつかれ寄り道」（略して「おつ寄り」）をお届け。

ひとりめは、妻と子ども2人を残し、埼玉から大阪へ単身赴任中のサラリーマン・蕪木さん。大阪に来たばかりでまだゆっくりと観光できていないということで、たこ焼き→551の豚まん→なんばグランド花月（NGK）でお笑い鑑賞→通天閣で大阪を眺める……という鉄板コースを叶えることに。

移動中のタクシーでは、幼い子どもたちと妻を残し、約5年間の単身赴任となった胸中が語られる。その眼差しには、さみしさが滲みつつも家族のために働くたくましい父の覚悟が感じられた。NGKすぐ隣にある「たこ焼道楽 わなか」でアツアツのたこ焼きを食べているときも、「551 蓬莱」でお土産を買っている時も、常に家族のことを想いながら、思い出のエピソードを話してくれる蕪木さん。

家族を養うため月のお小遣いも限られているうえ、友人もいない街でのひとりぐらしは孤独な戦いではあるけれど、応援してくれる家族が心の支えになって、日々頑張ることができているのだとか。大好きなお笑いライブを鑑賞して、地元の幼馴染に連絡して久しぶりの再会。

最後は通天閣から、日課である家族とテレビ電話をして終了。今回の「おつ寄り」を気に改めて家族や友人の大切さに気付かされたと語り、これには見取り図も「独身やけど響くわ」と感動した様子。

ふたりめは、心斎橋で出会ったピラティスのインストラクターをしている、シングルマザーのアリサさんに密着。普段は仕事のあと、すぐに娘を迎えに行って家事をしなければならず、なかなかひとりでゆっくり過ごせていないと語る。そんなアリサさんは、思い出の公園やお店を巡ることに。

出産後、なかなかゆっくり熟睡できていないため靱公園の芝生でお昼寝。その足で公園の近くにある、よく通っていたバル「Ciucate」で思い出の地鶏油肝のレバーペーストに舌鼓。一人で子供を産んで、育てていく決断をしたこと、そして大好きな娘であってもひとりで育てていると大変で辛いこともあるとありのままに想いを語る。

そんな時に支えてくれたという、クレープの味はきっと、アリサさんにとってどんなスイーツよりも格別に心を満たしてくれたことだろう。やってみたかったという酵素浴でリフレッシュして、娘と帰宅し餃子パーティへ。

幼い娘もなんとなく、自分には父親がいないということをわかっているそうで。お父さんがいなくてもさみしい想いをしないように、周りのママ友からのアドバイスで「あなたに会いたくてしょうがなかったから産んだんだよ」「私の宝物だよ」と、愛を日々伝えることを心がけているのだとか。

それぞれ家族のかたちはちがっても、家族を想い、日々自分たちにできることに懸命になって暮らしているパパ&ママの強い気持ち、強い愛がひしひしと伝わってきた今回の「おつ寄り」。慌ただしい日々だからこそ、少し寄り道してみることで、改めて大切な何かを発見できるかもしれないと気付かされる企画となった。

単身赴任パパとシングルマザーの「おつ寄り」は、ただいまTverで見逃し配信中。