「これは言葉で言わない方がいいと思う」沢村一樹の一言で親子の会話が自然に 母親には、いろいろ話せるのに・・・上杉柊平インタビュー

松本まりかが主演を務めるドラマ「ミス・ターゲット」がABCテレビ・テレビ朝日系列にて4月21日(日)にスタートしました。同ドラマは、恋愛スペシャリストである結婚詐欺師・朝倉すみれ(松本)が、本気の婚活に乗り出すエンタメラブストーリー。日本アカデミー賞の優秀脚本賞を受賞した政池洋佑のオリジナル作品です。

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今回は、恋愛には興味がなく大福や小豆ばかりに愛着を示す和菓子職人・村松宗春を演じる上杉柊平へのインタビュー後編。最近、影響を受けた人物や、30代に突入したことで変化したことなどを語ってもらいました。

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――30代に突入されて、変わったことなどはありますか?

何も変わらないです(笑)。特に、精神に関しては、22、3歳の時から一緒ですし、楽しいと思うことも変わってないし、会う友達も何一つ変わっていないです。でも、唯一変わったのは、体力がなくなったことです。

年を重ねると「体力がなくなる」とはよく聞いていたのですが、僕自身、ゆっくり下降していくものだと思っていたんです。余裕じゃんと思って油断していた瞬間に、一気に落ちるんですよね。足の疲れや筋肉疲労が取れないという症状が身体的に表れると、精神的にも疲れてしまうんですよね。

前まで、外出するか迷ったら外に出ようだったのが、今日は体が重いから家に居ようになっちゃったんですよ。目上の方から、体をメンテナンスしたり、トレーニングしたりすることが大事だよと言われていたのは、このことだったのかと実感しています。

体や肌のケアはちゃんとしようと思ったり、体は資本だと意識するようになったのは、大きな変化かもしれないです(笑)。

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――ドラマで和菓子を実際に作られているかと思うのですが、何が一番難しいですか?

全部難しいですよ。両手10本の指を、1本ずつ違う動かし方をしなければならないんです。動かし方に加え、持ち方や力の入れ方も、指1本ずつ加減が異なります。他の何かで練習しようと思っても、和菓子作りの作業に似ているものって存在しないんですって。

とにかく経験を積むしかない作業を繰り返しています。あんこを転がして真ん丸にするという簡単そうな作業でもめちゃめちゃ難しく、成功率がいまだに低いです。ただこねても駄目だし、本当に丸くならない。

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――印象的なシーンを挙げるとするならばどのシーンでしょうか?

2話の終わりにある、宗春がすみれさんのことをもっと知りたいから教えてほしいと伝えるシーンです。すみれさんに対して、「あなたは素晴らしい人」ということを真っすぐに伝えることになります。

宗春は自分にはない寂しさを抱えるすみれさんに魅かれたことをきっかけに、すみれさんに意見を述べたり、自分の気持ちをしっかりと伝えることになるんです。そのターニングポイントとなるのが、2話の終わりなので、僕にとってはすごく印象的なシーンでした。

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――以前「登場人物全てが愛くるしいキャラクター」とおっしゃっていましたが、1番愛くるしいなと思うキャラクターは?

愛くるしいとは異なるかもしれませんが、沢村一樹さん演じる宗春の父・松村竜太郎が素敵だなと思います。父親と息子として会話を交える中で、息子の宗春に対して、父親である竜太郎は、言葉数は少ないけれど、目で伝えてくれていると感じることがたくさんありました。

竜太郎が宗春に対して、愛を説いていたせりふがあったのですが、沢村さんが「これは言葉で言わない方がいいと思う」とおっしゃったんです。沢村さんの一言で、そのせりふをなくしてお芝居することになったのですが、せりふをなくしたことで親子の会話を自然に見せることができたのではないかと思います。沢村さんが演じる竜太郎は本当にすてきなお父さんに映っていると思います。

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――父親と息子の関係性って、あまり会話がないイメージがあります。

僕も自分の父親と長く会話したことがあまりないです(笑)。ちょっと照れくさかったり、恥ずかしかったりするので、会話がない方が自然だなと。

母親には、いろいろ話せるんですけどね。今日あったこともすらすら喋っていました。でも、父親に今日あったことを話した記憶がないなと思って。沢村さん自身も息子さんがいらっしゃるので、自然な親子の会話ややりとりを想像できたのかなと感じました。

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――リアルな親子の会話が存在しているのですね。

宗春が真っすぐに育ったのは、絶対に親の影響だということが分かる親子のシーンになっていると思います。竜太郎がのびのびと育ててくれて、やりたいことに対しても否定せずにいてくれたこと自体が、素晴らしいですし、愛を感じます。

愛は素晴らしいと伝えながら、愛のある子に育てた両親がいたからこそ、今の宗春がいると思います。今の宗春が存在する理由が、竜太郎を見ただけで分かるところがすごくすてきだなと。沢村さんとの撮影、すごく楽しいです!

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―ドラマでお二人のその空気感やすみれと宗春のターニングポイントが見られるの楽しみです。

環境の全く違う2人が恋に落ちていくという王道の恋愛ドラマになっています。僕が楽しいと思って見てきた王道恋愛ドラマのように、「ミス・ターゲット」も絶対楽しんで見ていただけると思います。「こんな恋がしたい」と思ってもらえたらうれしいなと思いますし、「ドラマだからいいよね」と感じていただければうれしいので、ワクワクしながら見ていただければ幸いです!

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第2話あらすじ

お金があれば幸せになれるという朝倉すみれ(松本まりか)と、お金がなくても幸せになれるという村松宗春(上杉柊平)は、正反対の価値基準を持ちながら、それぞれの幸せのカタチに興味を抱き、再び会う約束を交わす。「あなたの幸せ、どんなものか見てみたいんです」というすみれのリクエストに応え、宗春は律儀に、自分が幸せを感じられるある場所へとすみれを連れて行くが、それはすみれに史上最低のデート体験をもたらすことになり…

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ドラマ「ミス・ターゲット」は、ABCテレビ・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時放送中。放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。

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