『ポツンと一軒家』借金があると知らず、出会って1ヵ月後に結婚 山小屋暮らし老夫婦の愛に感動

とある老夫婦は、鹿児島の種子島にポツンと建つ山小屋と、麓町の自宅を往復して生活している。仲間たちと頻繁に宴会を開いて賑やかな余生を過ごす夫婦には、驚きの馴れ初め話があった。当時妻は、夫が多額の借金を抱えていたことを知らずに、出会ってわずか1ヵ月後に彼と結婚したのだ。

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80歳の夫と79歳の妻の自宅があるのは、日本最大の宇宙ロケット発射場で知られる「種子島宇宙センター」の近く。夫婦は、そこから毎日片道40分以上かけて、遊び場である山小屋に車で通っている。夫が山小屋を建てた理由は、友人たちとカラオケや宴会をして楽しく過ごすためだ。妻いわく、「ほとんど毎日お友達が来るんですよ、予告無しに」ということで、夫婦は日中のほとんどを山小屋で過ごしている。

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種子島出身の夫と熊本出身の妻が出会ったのは、今から約60年前。出会いのきっかけは互いの家族で、実は2人は遠い親戚だった。そんな2人は、なんと出会ってわずか1ヵ月後に結婚することに!

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スピード結婚に驚くが、その際に妻が夫に多額の借金があることを知らなかったことも衝撃的だ。結婚後にその事実を知った妻は、もともと自分自身も両親思いだったため、夫の家族愛に共感して自分も借金返済に協力したという。彼女は、「別に苦にはならなかった」と当時のことを笑顔で振り返った。

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結婚から4年後に借金を完済し、その後も仲良く過ごしていた夫婦だが、彼らに悲劇が訪れた。夫が58歳の頃に胃がんを発症し、胃の3分の1を切除する大手術を受けたのだ。そんな彼が、「長く生きられないのであれば、やり残すことがないように」という想いから建てたのが、長年の夢だった「仲間たちと集える山小屋」だったのだ。

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苦楽を共にしてきた夫婦は、年を取った今でも仲睦まじい。「私はね、ここの山が好きでこういうことをした(=山小屋を建てた)んだけど。病院に行ってご臨終じゃなくて、妻の膝でご臨終を願っています」と明かした夫に、妻は少々照れながらも嬉しそうだった。種子島の山小屋では、きっと今日も夫婦と仲間たちの楽しそうな歌声が響いていることだろう。

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なお、種子島の山小屋で賑やかな余生を過ごす老夫婦は、4月14日に2時間スペシャルで放送されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』で紹介された。動画配信サービスTVerでは、同放送回を無料配信中だ。

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