サッカーの育成年代において日本とスペインで決定的に違うのは“自我”

5月19日に配信されたサッカー元日本代表の本並健治と那須大亮がパーソナリティを務める、ABCラジオPodcast「本並健治と那須大亮のGKの言い分」に、サッカージャーナリストの小澤一郎が出演した。小澤は現在、スペインを拠点に活動していて、ラ・リーガを中心に実況・解説を行いながら、自身の子どもが所属するクラブのコーチを務めるなど、育成年代の指導にも携わっている。日本とスペイン、両国の現場を知る立場から、その違いを語った。

スペインの子どもたちは、指導者に対して「なぜこの練習をするのか」「どういうことなのか」と積極的に問いかけてくるという。指導者側もただメニューを与えるだけではなく、議論を通じて練習内容について納得させなければならないのだ。一方で日本の子どもたちは指導者の言葉を素直に受け入れる傾向が強いものの、練習の意味を十分に理解しないまま取り組んでいるケースも少なくないという。

さらに小澤は、スペインの育成年代の子どもたちは“自我”を持っていると話す。「この時間は俺を出せ」など指導者へアピールすることも多々あると言い、所属クラブでは『アンダー5』の5歳児ですら強烈な自己主張を見せるという。

このように小さな頃から自我を前面に出す要因は、スペインの根強いサッカー文化にある。スペインでは、ラ・リーガやチャンピオンズリーグの試合が日常的に家族団らんの食卓で流れているのだ。子どもたちは幼い頃から世界最高峰のプレーを目にして、「自分はこんなプレーをしたい」「あの選手のこのプレーをしたい」という具体的なイメージを持ち育っていくのだ。

小澤はそうした強い自我を抑えつけるのに苦労していると語る。しかし幼い頃からトップクラスの試合に数多く触れて、自分のサッカー観を築き、それを言葉にして成長する環境こそが、“スペインサッカー”が強いとされるゆえんなのかもしれない。

番組では他にも、スペインの育成環境についてや、日本代表がW杯で対戦する各国の分析についても話している。

ABCラジオPodcast「本並健治と那須大亮のGKの言い分」で無料配信中。

次回配信は、5月26日(火)19時頃。

【番組概要】

■ABCラジオPodcast「本並健治と那須大亮のGKの言い分」

■配信時間:各種Podcast・YouTube配信は、毎週火曜日19時頃

■パーソナリティ:本並健治・那須大亮

■メールアドレス:sggk@abc1008.com

■番組公式X:@sggk_abc

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