「見たことない」「食べたことない味」思わず写真を撮りたくなる、彩り野菜たっぷりの“美しい混ぜご飯”が名物! 大阪・能勢のアジアン古民家食堂に密着
街のおいしい店に潜入し、店主の人柄からにじみ出る人気の秘密を発見するシリーズ「実録!人情食堂」。今回は、今回は大阪府豊能町、能勢電鉄の終点にひっそり佇む古民家のアジア家庭料理の店を取材しました。
“大阪府最北端の駅”能勢電鉄の妙見口駅は大阪府最北端の駅。レトロな駅舎を出て2分ほど歩いたところにあるのが古民家食堂「山羊草茶屋」。今年5月にオープンしたアジア家庭料理のお店です。
お客さんたちが「見たことない」「食べたことない」と思わずスマホで写真を撮るのは、看板メニューの「カオヤム」。色鮮やかな野菜がたっぷりのライスサラダで、25種類以上の野菜やハーブ、フルーツ、ナッツなど、すべて植物由来の食材が使われています。
カオヤムとはタイの南部の郷土料理。「カオが“ご飯”でカムが“混ぜる”。周りの食材とタレをかけたご飯が全部絡まるように、混ぜ込んでお召し上がりください」と食べ方を丁寧に説明してくれるのは、店主の山本洋子さん(48)です。
サラダかぼちゃの黄色やトマトの赤、レタスの緑など色とりどりの料理は見た目も美しく、混ぜてしまうのがもったいないほど。ですが、いろんな食材が混ざり合う複雑な味わいは絶品。「いろんな食感でおいしい」「このおいしさは食べてみないと分かんない」とお客さんも大満足です。
【動画】カオヤムのご飯はうっすら青いのが特徴。「バタフライピー」という青い花を米と一緒に炊き込むため、美しいブルーになるそう
山本さんがカオヤムに出会ったのは大学卒業後、タイの自然な生き方にハマり、日本での仕事を辞めてタイで働いていたころのこと。友人と入ったバンコクのお店で、日本にはあまりない食べ方をするカオヤムに「おもしろい」と興味をひかれました。
その後、帰国した山本さんは友人が借りたキッチンを間借りし、日本ではほとんど知られていなかったカオヤムのお試し販売を開始。これが好評だったため、キッチンカーでの移動販売を始め、あちこちのイベントに出店するうち、じわじわとファンが増えていきました。
そんななか、能勢町の古民家が見つかり、ついに店をオープンすることに。キッチンカー時代からのファンも「ここに来れば食べられるようになった」「手の届くアイドル(笑)」と大喜びで、足繁くお店に通ってくれています。 店の定休日、山本さんは地域の産直市場を回り、野菜を仕入れます。目的の野菜は決めず、「いいと思ったものを買う」のが山本さん流。じゃがいもや空心菜、かぼちゃやレタスなどなど、たっぷり3カゴ分の新鮮野菜を買い込みました。
その夜、お店の厨房に立った山本さんが手がけるのは「新メニュー」。「スリランカカレーになるかな」と言いながら、トマトカレーやポテトカレー、空心菜カレーなど、いくつもカレーを作る山本さん。スリランカカレーは「いろんな味のカレーを混ぜて食べるスタイル」のため、大変な手間がかかるのです。
こうして完成した新作をお披露目する日がやってきました。気になる新メニューは「スリランカベジカレー」。クミンライスの周りにトマトのカレーとオクラのカレー、さらに空心菜、レンズ豆、じゃがいものカレーを乗せて副菜を盛りつけた彩り豊かな一皿は「めっちゃおいしい!」とお客さんに大好評。「がんばって仕込みした甲斐がありました」と山本さんもうれしそうです。
「山羊草茶屋」で料理を作り、お客さんに食べてもらうことで「好きなことをしてる感じ。好きなように生きている。生きてる感じがしてます」と山本さん。新鮮野菜をふんだんに使ったアジア家庭料理で、たくさんの人を笑顔にする「山羊草茶屋」は、とても素敵な人情食堂でした。
「実録!人情食堂」は、9月16日(水)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。


















