「基地に反対することが平和教育だと思っておられる方が…」元自衛隊トップと政治記者が語る“辺野古”事故問題
沖縄県辺野古沖で小型船が転覆し、修学旅行中だった女子生徒と船長が死亡する事故が起こってからおよそ2カ月。この間、さまざまな安全管理の欠如が露呈している。
転覆した2隻は、普天間基地の辺野古移設に反対する市民団体が運航する抗議船だった。客を乗せる事業登録をしておらず保険の補償も十分にできない状態で、乗船名簿もなし。
問題は学校側にも。当日は引率教員が船に同乗せず事前の下見もなく、抗議船に乗ることが保護者に説明されていなかったことが明らかに。4月下旬には、文部科学省が運営する学校法人の現地調査を実施した。
5月2日(土)の「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」はこの問題を取り上げ、note(メディアプラットフォーム)に綴られた遺族の声も紹介。さらに、OAで語り切れなかった実態や現状を、番組公式YouTube「正義のミカタチャンネル」で専門家が徹底解説した。
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「正義のミカタ」アシスタントで「正義のミカタチャンネル」MCを務める久保光代アナが、専門家2人にこの問題について問いかけると…
自衛隊トップとして日本の危機に対応してきた河野克俊氏は、米軍基地周辺に住宅が密集し“世界一危険”とも言われる普天間の危険性を除去することが、この問題の根本だと語る。辺野古での抗議活動について「普天間をどうするのか? その視点が反対されている方々には抜けている」と指摘。
さらに、「基地に反対をすることが平和教育だと、ストレートにそう思っておられる方が世の中にいるんですけど、そこは違うんですよね。普天間の方々のことも考えないといかんわけですから。(抗議する側の)一面的な教育をもしトライされようとしてるんであれば、それはまずい」とコメントした。
元朝日新聞記者の今野忍氏は「(辺野古での)あの反対運動がイデオロギー的にシンボルになっちゃったんですよね」「辺野古(移転)に反対する、沖縄の左派の人たちの牙城というか」と語る。
「平和教育って、ひめゆりの塔に行くとか、いろいろあるんです沖縄には。悲惨な戦争の場所を見せるところが。なんでそれが、自分たちが抗議に使っている船に子どもたちを乗せて見せなきゃいけないのか?」と疑問を口にする。
さらに亡くなった女子生徒の保護者がnoteに“辺野古に行くと聞いた時にもっと詳しく話を聞けばよかった”と後悔を綴っていることに触れ…。
「でも『普通にサンゴ礁を見る』って娘さんも言ってたから、『友だちと船乗って綺麗な海見るんだね、よかったね』ぐらいしか思えないですよ」と、事前にこの危険性に気づくことは難しかっただろうと指摘。
河野氏は転覆した船について「平底だからバランス取れないですよね。十何人乗せたって言いますよね、あの小さな船に。しかも白波が立っているから揺れることは予想される。予想できない人がもし運航しているなら船乗り失格」と話し、久保アナに「ね?ご存知ですよね」と同意を求めた。
「一級船舶免許を持っている」という久保アナは「分かります」と大きく頷く。
その久保アナが「ビックリしました」と口にしたのが、5月2日の「正義のミカタ」で今野氏が紹介した事実。亡くなった船長が2019年に出版した著書で“この海は非常に危険” “潮が引くと危ない所があちこちにあって本当に怖い海だ”といった内容を綴っていたという。
河野氏は「この海域の危険性を十分認識していたにも関わらず、結果として全くその配慮がなされてない」と語り、続けて「それくらい、高校生に辺野古の問題をとにかく教え込まなきゃいかんという…そういう感じだったんですかね?」と疑問の声をあげる。
そして、トークは「メディアのあり方」にも及ぶ。
「これは全くの推測ですけど、もし…政治的な立場上、考慮して報道を控えているなら、それはやっぱり問題ですよね」(河野氏)
「今ネットがこの時代になかったとして、本当にこの事件はどこまで報道されてたのかなっていう疑念は持ちますよね」(今野氏)
約16分のトーク解説はYouTubeで!












