「ポツンと一軒家」異色! なぜ29歳で研究職から脱サラし、東京から移住して未経験で四国唯一のヤギ酪農家に?

衛星写真でみつけた謎の一軒家の実態を徹底調査する番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ)。5月3日(日)の放送回では、愛媛県の“ポツンと一軒家”を訪れた。

【TVer】愛媛県の山奥、複雑に区分けされた広大な敷地は、なんとヤギの山地牧場だった! 脱サラして未経験でヤギ牧場を営む男性の思いとは?

最寄りの集落で聞き込みをした捜索隊は、目的のポツンと一軒家が、このあたりの特産物である門松用の若松を栽培している農家の農業用倉庫だということをききつけた。教えてもらった道を進むと、普通車では入れない荒れた道に。さらに歩いて辿りついた先で、ヤギ牧場とそこを運営する男性に出会った。

男性によると、目的のポツンと一軒家は10年以上前に若松の生産農家を廃業し、耕作放棄地になっているという。男性の案内で薮の中の獣道を進み辿りついた建物は、今はもう使われていない農業用倉庫だった。若松農家の土地だと思っていた広い敷地の西側半分が案内してくれた男性の牧場ということがわかり、捜索隊は男性にお話を伺うことにした。

「自宅もポツンと一軒家だ」と笑うご主人は、36歳。5年前に脱サラし、東京から愛媛県の山奥に移住して牧場を始めたという異色の経歴の持ち主だ。畜産ができる場所をGoogleマップで探していてこの場所に辿りつき、薮だらけの土地を重機を使わずに自力で開墾した。

牧場の名前は「やまま牧場」。「山に囲まれた山間部にあるので、子どもからお年寄りまで皆さんに覚えていただきやすいかなと思って」付けた名前だそう。「条件がいいと雲海も見える」という1.5ヘクタールの土地で、35頭ほどのヤギを山地酪農という方法で飼育している。「山に柵だけ張って、あとは自由に過ごしてもらう。いつも駆け回っているので筋肉隆々。健康的なのが自慢ですね」とご主人は言う。

愛媛県新居浜市出身のご主人は、化学を学ぶために仙台の東北大学に進学。大好きな食に化学からアプローチできる業界を探して、東京の香料会社に就職。そこでチーズの匂いに触れ原料の乳に興味持った時に、岩手・なかほら牧場の中洞さんが書いた山地酪農の本と出会った。「なんだこれは!」と衝撃を受け夫婦で岩手を訪ねて、感動。中洞さんに「じゃあうち来て研修でもしてみな」と誘われて、29歳で会社を退職することを決意した。酪農どころか農業もやったことがなかったが、「1人でも行く覚悟だったけれど、妻も嬉しいことに一緒に来て、一緒に勉強してくれた」と、夫婦で1年間住み込みで働いた。なんと、昨年3月の「ポツンと一軒家」で紹介した神奈川・薫る野牧場のご主人も、なかほら牧場の同窓生だという。

その後、愛媛でたまたま放牧をやっているおじいさんと出会い、「人手が足りんので、夫婦で働いてくれ」と言われ2年目から出身地の愛媛に戻り、3年間働く間に土地や家を探して、この地に巡りあった。

岩手でも愛媛でも、働いていたのは牛の牧場。ヤギに辿りついたのは、出身地・新居浜市の離れ小島で“ヤギの乳でパンを作っている”スイス人・ジャックさんとの出会い。ジャックさんの「ヤギも愛媛の気候にもマッチしてるよ、飼ってみない?」という勧めで、メスヤギ3頭を飼い始め、後にオスを1頭入れて繁殖も手がけるようになった。

四国でヤギ乳生産をしているのは、ご主人の牧場だけ。ヤギのミルクは、餌や飼い方や加工方法によって、臭みは出ない。「ヤギ=臭い」という固定概念を打ち破れたら面白いなと思い、ヤギの飼育をするようになったという。牛と比べると乳の採れる量も少なく、沖縄以外にヤギ食文化がないのもヤギ酪農が広まらない要因というが、ヤギ乳は脂肪の粒が小さく、なめらか。タンパク質の種類も「牛より人に近いのかな」という。牧場では、ヨーグルト、プリン、焼き菓子、ペット用の冷凍ヤギミルクなどを製造している。

捜索隊が訪れたのは、ヤギの出産のシーズン真っ最中。今シーズンは30頭の子ヤギが生まれる予定。生まれて間もない子ヤギとふれあい、搾乳を見学していると、放牧地に産気づいた母ヤギが! 捜索隊はヤギの出産シーンにまで立ち会うことに…。

【TVer】「いま破水したんですよ」牧場で群れからポツンと離れて座っていた一頭のヤギが産気づいた! 感動的なヤギの出産シーンは5月10日(日)の同番組で紹介。

ゲストに魔裟斗と岩田絵里奈を迎えたバラエティ番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ)は、5月3日(日)の放送で紹介された。

ABCテレビ・テレビ朝日系列「ポツンと一軒家」は、毎週日曜ごご7時54分から放送中。TVerでも無料見逃し配信。

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