石破総理「話になりません」「同盟国であろうとも…」 好条件なのに…突然のUSスチール買収禁止令で米バイデン大統領にみんなブチギレ!?
日本製鉄がアメリカの鉄鋼大手USスチールを買収する計画に、バイデン大統領が禁止命令を出した! “相思相愛の買収”と言われていたこの計画に、バイデン大統領が突然ストップをかけたことで、日本製鉄と石破茂総理、さらにはUSスチールもブチギレ状態!?
【動画】トランプ次期大統領側近「今回の買収問題は国家安全保障上の問題などではない」 取材した国際ジャーナリストが語る
そもそも日本製鉄が発表した約2兆2200億円規模の買収計画は、日本だけでなく、アメリカにとっても好条件。「買収後に雇用の削減や施設の閉鎖を行わない」「生産の海外移転を行わない」「雇用の創出などに向けて巨額の追加投資をする」など、USスチール側や地元労働者に配慮されている。また、日本製鉄とUSスチールが手を組むことで、世界3位の鉄鋼メーカーになる見込みのため、この計画はまさに“相思相愛の買収”だ。
この計画はUSスチールも承認済だが、120年の歴史を持つ同メーカーを外国企業が買収することを、受け入れられない人々がアメリカにいる。「USスチールはアメリカ製造業のシンボル」「富の象徴。アメリカの宝である」といった声が一部から上がり、全米鉄鋼労働組合も猛反対したのだ。これによってバイデン大統領は、2025年1月3日に「国家安全保障上の懸念」を理由に、取引を禁止する行政命令を発表。この突然の大統領命令を、反対派に忖度したものだと考える人は多い。
日本製鉄の橋本英二会長は、「米国の事業遂行を決して諦めることはありません」と会見で発言。さらに、「諦める理由も必要ないというのが私の考えでありますし、本当に安全保障上の問題があるのであれば、とっくの昔にバイデンはこれを承認しないと判断できたはずです」とバイデン大統領を呼び捨てにし、徹底抗戦の姿勢を示した。
石破茂総理も、「なぜ安全保障の懸念があるのかについて、きちんと述べてもらわなければこれから先、話になりません」とコメント。「いかに同盟国であろうとも、これから先の関係において非常に重要だと考えています」と続けて、バイデン大統領をけん制した。
USスチールのCEOデビッド・ブリット氏にいたっては、バイデン大統領に大激怒。「バイデン氏は、組合員とは無縁の労働組合幹部に政治的見返りを与える一方、我が社の将来と労働者、我が国の国家安全保障を傷つけた」「大統領の判断は恥ずべきで腐敗している」と、強い口調で語った。
ちなみにバイデン大統領は、「国家安全保障上の懸念」の詳細をまだはっきり語っていない。彼はもちろんのこと、トランプ次期大統領も、この問題を今後どう対処していくのか注目が高まる。なお、USスチールの買収計画は、1月11日に放送された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)で詳しく紹介された。
