簗農水大臣の予算カット発言に「小物」「予算ハラスメント」「どっちでもアウト」大臣の資質に疑問の声相次ぐ

自身を支持しなかった首長のいる自治体の道路予算を「大幅にカットした」と発言した簗和生農水大臣。実際に予算を動かしたのか、それとも話を盛っただけなのか。専門家らからは厳しい見解が相次いだ。

【TVer】食料品の消費税減税に泉健太氏「僕は入れません」賛成票を投じない理由とは

簗大臣は今年5月、栃木県の那須烏山市と那珂川町の道路予算を大幅にカットしたという趣旨の発言をした。実際に両自治体が実施する道路事業への国の予算配分は前年度より減っていたが、県が実施する事業も含めた配分額は、両地域とも増加していた。国土交通省は、簗大臣の問い合わせが予算配分に影響したことを否定しており、簗大臣自身も発言を撤回・謝罪し、予算削減への働きかけを否定している。

この問題について、元財務官僚の髙橋洋一氏は、簗大臣が当時、自民党の副幹事長だったことに触れ、「はっきり言って小物ですね」と辛口の評価を下した。

髙橋氏によると、官僚はこうした立場の議員から働きかけがあっても、「なんとなく話を聞いてあげたような雰囲気を出して何もしない」という。道路予算の増減も事業の執行状況に応じたものだとし、簗大臣が支援者の前で自分を大きく見せようと、話を盛ったのではないかとの見方を示した。

実際に予算を動かしたかどうかとは別に、発言そのものを問題視したのが政治ジャーナリストの青山和弘氏だ。簗大臣の発言を「予算ハラスメント」と表現し、予算をまるで自分のもののように扱い、選挙で応援しなかった人への報復に使ったかのような発言は恫喝的だと批判した。

さらに、実際に予算を減らしていたとしても問題であり、仮に予算配分に影響を与えていなかったとしても、口先で恫喝したこと自体が問題だと指摘。大臣としての適格性が問われていると語った。

政治記者の今野忍氏も、実際に自治体の予算を減らさせていたのなら問題だとしたうえで、そうでなければ「私が大幅にカットしました」とほらを吹いていたことになると指摘。「どっちにしてもアウト」「どっちにしても詰んでる」と厳しく評した。

衆議院議員の泉健太氏も、簗大臣について「辞任すべきだと思いますよ」と明言。自身の選挙区にも道路や河川の整備などの要望が寄せられるが、議事録に残る国会質問などで取り上げ、あとは役所に判断を委ねると説明した。そのうえで、役所に個別に指示して無理やり予算を減らさせるようなことは「相当うるさ型じゃないとやらない」と指摘した。

また、支持しなかった自治体の予算を減らしたと口にすることを「いじめ的」とし、「政治家としてはありえないですよね」と批判。一方で、野党がこの問題の追及に国会の質疑時間を費やし続けることにも苦言を呈し、政策論議を優先すべきだと訴えた。

なお、簗大臣の予算カット発言や国会での追及のあり方について議論された模様は、10月10日に生放送された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)で紹介された。

【TVer】「やりゃええやん!」ほんこん、消費減税や議員定数削減めぐり政治家の公約に苦言

番組情報

教えて!ニュースライブ 正義のミカタ
毎週(土)あさ9:30

関連記事

おすすめ記事 おすすめ記事