40年間「ほぼ値上げなし」! 74歳ワンオペ店主が営む大阪・茨木“満腹洋食レストラン” カレー500円、特大メンチカツの日替わり定食は680円!
街のおいしい店に潜入し、店主の人柄からにじみ出る人気の秘密を発見するシリーズ「実録!人情食堂」。今回は、驚きの安さを40年間守り続ける大阪・茨木市の洋食屋さんを取材しました。
阪急茨木市駅から歩いて5分、阪急本通り商店街を抜けた先にあるのが「レストラン四季」。店頭のメニューを見ると、チキンカレーが500円、オムレツがなんと450円。ほかにもハンバーグや大きな海老フライなど40種類ものメニューがありますが、そのほとんどが1000円以下と信じられない安さで、ランチタイムとなれば連日満席の大にぎわいです。
そんな「四季」の店主は夫津木剛さん(74)。愛知県出身で、高校卒業後に東京の有名レストランなどで洋食を学び、40年前にこのお店をオープンしました。その当時からメニューの値段がほとんど変わっていないというから驚きです。
40年で物価も上がっているのに、なぜ値段を上げないのでしょう? 実は若いころは食べ物で苦労し、食うや食わずで栄養失調になったこともある夫津木さん。その経験から、働く人を支える食を「できるだけ安く提供できれば」とがんばっているのです。
食材は安くて良いものを厳選して原価を抑え、味で勝負するのが夫津木流。この日の目玉は、日替わり定食の「特大メンチカツ」。その名の通り、皿からはみ出さんばかりに大きくてジューシーなメンチカツに、ご飯に味噌汁、サラダと漬物がついてお値段は680円です。
【動画】人気の日替わり定食は「ガチャガチャみたいに何がその日のメニューなのかわからない」「毎日食べても飽きない」とお客さんに大好評
午前11時半に店がオープンすると、続々と入ってくるお客さんが競うように注文するのは、やはりこのメンチカツ。気がつけば、店内はほぼ満席です。「お客さんが来たら戦争や」と大忙しの夫津木さんは、調理や接客、お会計、洗い物と、すべてをなんとひとりでこなしています。
聞けば、「四季」は20年前からずっと“ワンオペ”なのだとか。アルバイトを雇えば楽になるのでは?と提案しても、卒業などで入れ替わりの激しい学生バイトに「1から教えないといけないのが大変」と夫津木さん。どうやらひとりで働くペースが体にしみついているようです。
ランチタイム後の休憩を挟んで午後5時、夜の営業が始まりました。夜も日替わりメニューを提供する太っ腹ぶりで、仕事帰りのサラリーマンや学生たちが次々と訪れます。茨木市は立命館大学や追手門学院大学など5つの大学を擁する「大学の街」。多くの学生が「学食より安くておいしい」と「四季」を頼りにしています。
営業終了は午後9時。一日中ほとんど休まずに働く夫津木さんの楽しみは、日曜の定休日に出かける趣味の登山。この日は、店の常連さんと連れ立って京都市西京区の小塩山へ。「春の妖精」とも呼ばれ、数万本に1本しか咲かない「白いカタクリ」を見るのが目的です。可憐に咲く幻の花に「疲れが一発で飛ぶ」と夫津木さんの顔もほころびます。
家族連れの来店が多いという土曜日、孫を連れた夫婦がやってきました。そろってエビフライを注文したこちらの家族は、夫婦とその息子、そしてその子どもである孫と、親子3代で通っているといいます。
長年のファンの存在に「そういうのがうれしいわ」「それで店が40年もってるんやわ」と喜ぶ夫津木さん。安くておいしい昔ながらの洋食で、今日も働く人たちの胃袋を満たし、笑顔にしている「レストラン四季」はとても素敵な人情食堂でした。
「実録!人情食堂」は、5月4日(月)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。
















