ほんこん「マジ」専門家「正気」「冗談ではない」 米トランプ大統領の“グリーンランド所有願望”に私見
1月20日に、トランプ氏が2度目となるアメリカ大統領に就任! 就任前から過激な発言を連発していたトランプ氏は、一体どこまで本気なのか? 彼の“グリーンランド所有願望”に対して、タレントのほんこんだけでなく、専門家たちも、「正気」「冗談ではない」と考えている。
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トランプ氏といえば、大統領就任前から過激な発言で話題に。「カナダはアメリカの51番目の州となるべきだ!」「メキシコ湾の名前をアメリカ湾に変更する予定だ!」「パナマ運河はぼったくりだ! アメリカへの管理権の返還を要求する」「安全保障と世界の自由のため、アメリカはグリーンランドの所有権と管理権が絶対に必要だ」などと主張した。中でもグリーンランドとパナマ運河に関して、 「(2つを)軍事と経済で威圧しないと断言できる?」という記者の質問に、はっきりNOと答えたのだ。
北極海に浮かぶ世界最大の島グリーンランド(デンマーク領)は、面積が日本の約6倍、アメリカの約4分の1で、人口は約5万7000人程度。かつてはデンマークの植民地だったが、1979年に自治権を獲得した。そんなグリーンランドへのトランプ氏の発言を、ほんこんは冗談ではなく「マジ」だと思っている。
その理由は、「ロシアのミサイルが空から飛んでくるから」「レアアース(=鉱物から抽出される金属のうち17種類の元素の総称)もあるから」という、経済安全保障の考慮だ。さらにほんこんは、「ほんで、デンマークみたいな小国がグリーンランドを統治できるかというのと、あとグリーンランドの人もこの機に独立の声を上げているから」とコメントした。
ほんこんの意見に、専門家たちも同意。元統合幕僚長(自衛隊元トップ)の河野克俊氏は、「トランプ大統領は正気だと思います」「ハッタリだと聞き流していると、(日本はトランプ大統領の意図を)見誤ることになる」と発言した。元ニューヨーク・タイムズ東京特派員のジョナサン・ソーブル氏も、同じく「冗談ではないと思います」とのこと。
北米、ヨーロッパ、ロシアなどに囲まれたグリーンランドは、世界の戦略的に重要にあり、近年その重要性がさらに高まっている。地球温暖化で氷がとけ、レアアースといった地下資源の採掘がしやすくなり、さらには北極海を通る新航路ができつつあるのだ。専門家たちいわく、それをアメリカだけでなく、中国やロシアも狙っているという。こうしたことから、トランプ氏の今後の動向、そしてそれによる他国への影響に注目が高まる。
なおトランプ氏の過激発言にまつわる問題は、トランプ大統領就任前の1月18日に放送された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)で紹介された。
