「M-1グランプリ2023」がついに始動! 前回優勝ウエストランド・井口「ルールが変わって笑い飯さんが出てくれないかな」

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ウエストランドが恐れを知らぬ毒舌漫才で激戦を制し、優勝を果たした昨年の「M-1グランプリ」。6月27日(火)、「M-1グランプリ2023」がついに始動した。全国の漫才師たちのエントリーが開始され、正午からは開催会見を開催。王者・ウエストランドをはじめ、昨年のファイナリスト5組、初の決勝進出を目指す期待の4組が登壇。今年の大会にかける熱い思いを語った。

今年は予選のルールが一部変更に。前回まで準決勝進出組に与えられていたシード権が準々決勝進出組に拡大。これにより、昨年準々決勝まで勝ち進んだ100組超が1回戦免除となる。また、全国のアマチュア漫才師たちを応援する特別賞『ナイスアマチュア賞』、『ベストアマチュア賞』に加え、キッズ漫才師や地方漫才師などを表彰する賞を新設。

今年も審査基準はただひとつ「とにかくおもしろい漫才」。“日本一の漫才師”の称号と優勝賞金1000万円をかけた漫才頂上決戦が、いよいよ幕を開ける!

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<開催記者会見 司会>

川島明(麒麟)

斎藤真美(ABCテレビアナウンサー)

<ゲスト>

「M–1 グランプリ2022」王者・ウエストランド

オズワルド、キュウ、シンクロニシティ、ダイヤモンド、ななまがり、ビスケットブラザーズ、ママタルト、ヨネダ2000、ロングコートダディ(50音順)

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「M-1グランプリ2023」開催を宣言する会見の司会は麒麟・川島と斎藤真美ABCテレビアナウンサー。まずは、昨年の王者・ウエストランドがステージに登場した。今年は活躍の場がぐんと広がり、決勝の漫才で毒舌を吐いたグラビアアイドルやYouTuberに会う機会も増えたと語る井口は「会う人会う人、気まずいです」と苦笑い。一方、河本は、優勝直後はコンビの仕事が増えたものの、「最近、井口ひとりの稼働がまた増えてきたので、今は適度にお休みをいただけてます」と現状を報告。そんなのんきな相方に井口は「腹立つ〜!」とぶち切れながらも、地元・岡山で「優勝パレードをやらせてもらうことができました」とうれしいニュースを明かし、故郷に錦を飾ったことを喜んだ。

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続いて、昨年のファイナリスト、ロングコートダディ、ヨネダ2000、オズワルド、キュウ、ダイヤモンドが登場。2年連続で決勝進出を決め、今年は3年目を狙うロングコートダディ・堂前透が「今年は獲る気満々です」といきなりの勝利宣言。昨年の大会で爆笑をさらったマラソンのネタをさらなるトレーニングで磨き上げ、「4分のネタを1分半くらいにスピードアップできた」と胸を張って笑いを誘った。兎は「今年は去年に比べて晴れやかな大会になりそう。時代が変わったというような…」と予言。川島から「全部、勘で言ってますよね」とツッコまれていた。

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昨年は13年ぶりの女性ファイナリストとして、また、独特のシュールなネタで注目を浴びたヨネダ2000は、誠が年々増え続けるエントリー数に触れ、「今年はもっと増えてくると思うんですが、そいつら全員……“ひき肉にしてやんよ!”」と、先輩のスーパーマラドーナ・武智から「授けられた」というギャグで牽制。さらに、早くも今年のネタが「だいぶ仕上がってる」とぶち上げる愛の口元に、オモチャのボイスチェンジャーを当てて発言を誤魔化そうとするなど、マイペースにボケ倒してステージをかき回した。

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4年連続決勝出場のファイナリスト常連組・オズワルドは、川島から今年の仕上がりを聞かれるも、伊藤が「今日現在、ネタなんか仕上がっちゃいないです!」と即答。しかし、昨年の開催会見でも同じ答えを返しながら、敗者復活から決勝へと見事に返り咲くネタを仕上げていたことを指摘されてニヤリ。「今年は決勝5年目に」と意気込む畠中は、トレードマークだった八重歯を抜き、なぜかダイエットやフェイシャルマッサージにも励んでいることを明かし、川島を「今年のテーマは“キレイになってやる!”ですね」と笑わせていた。

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そして昨年、結成9年目の初決勝で出番が9番目、成績は9位など“9の呪い”が話題となったキュウは、清水が「エントリーナンバーが3402で全部の数字を足すと9」など、まだまだあった9尽くしを次々と披露。「18代目王者で1と8を足すと9」など同じ事務所の先輩のウエストランドまで巻き込み始め、井口から「僕ら、キュウじゃないんで!」と釘を刺されるはめに。暴走する相方を後目に、ぴろは「みんなでいいネタを作って、切磋琢磨して大会を盛り上げたい」とマジメなコメントを放っていた。

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また、同じく初決勝となった昨年、最下位に泣いたダイヤモンドは、大会の直前、野澤が劇場の階段で転んで骨折し、決勝戦には「ボルトが3本入った状態で」臨んでいたことを告白。当時、実際に足に入っていたというボルトとネジを舞台に持参して披露してみせ、相方の小野は「今年はこれの重さがないので、僕らスピードがあると思います!」と大躍進を約束。その場でいきなり“骨折ショートコント”と題したネタを始めるなど、並々ならぬやる気をアピールしていた。

そして、初の決勝進出を狙う4組、ビスケットブラザーズ、ななまがり、ママタルト、シンクロニシティが登場。各組とも昨年は準決勝まで駒を進めるも、惜しくも決勝には手が届かなかっただけに、今年にかける気合いは十分だ。

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「キングオブコント2022」チャンピオンで、漫才でも王座を目指すビスケットブラザーズは、大会の前にSNSのエゴサーチでお笑いファンの声を調べたそうだが、「“ヤバい”“ビスブラがM-1まで獲るの?”とか、お笑いファンの敵キャラのようだった」とショックを受けたと明かす原田。きんは「今年はみなさんの味方として漫才でがんばりたい」と前人未踏の2大会制覇に意気込んだ。

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ななまがりは、「今年が最後のM-1!」と意気込む初瀬の言葉通り、今年が結成15年目のラストイヤー。開口一番、「パラレルワールドから来た上戸彩です!」と自己紹介する大ボケで不思議な存在感を見せつけた森下は、その後も川島を相手に「パラレルワールドでは出場資格は40年目まで」などホラを吹きまくる“パラレルワールド”漫才を展開。さらに手作りの“笑神籤”を持ち出して勝手にトップバッターを決めようとするなど大暴走を繰り広げた。

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ママタルトは最近、ボケの大鶴肥満のギャグ「まーごめ」をめぐり、歌手のマルシアから“出てこいや!”と謝罪を求められるプチ騒動が話題に。「8年間ずっと隠れて言ってたのに、ついにマルシアさんに見つかった」とこぼす大鶴だが、「それだけ売れたということ」という川島の言葉に笑顔。ちなみにマルシアとの関係はSNSを相互フォローするほど良好らしく、相方の檜原ともども、優勝したらマルシアに感謝したいと語っていた。

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サラリーマンと芸人の二足のわらじで活動していたシンクロニシティは、今年4月から会社を辞めて吉本興業に所属し、プロの芸人に。西野は「去年、会社の昼休みに見ていた会見に出られるなんて」と感激しきり。よしおかは「絶対に決勝に行きます!」「優勝できなかったら吉本を退所します!」と一歩も引かない覚悟を次々にぶち上げ、「司会者としては、こういうことを言ってほしいのよ!」と川島を感動させていた。

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会見後に行われた報道陣との質疑応答では、優勝する秘訣を問われたウエストランド井口が、「好きなようにやればいいんじゃないですか?」と突き放しつつ、「できれば、あまり新しいチャンピオン、ニュースターが生まれてほしくないんで、ルールが変わって笑い飯さんが出てくれないかなと(笑)」と発言すると、相方の河本は「徳を積んでいい相方を見つけることです」と笑いを誘った。また、ラストイヤーのななまがりに、コントを得意としている二人が漫才にも力を入れる理由を問われたところ、「パラレルワールド!」とボケる森下に対し、「大学の一個上の先輩(ミルクボーイ)がチャンピオンになってるんで、僕らも続けたらいいなって思ってます」と初瀬は意気込みを語った。

 いち早くエントリーを表明した漫才師たちが、頂点にかける熱い思いをさく裂させた「M-1グランプリ2023」開催会見。この中から新たな王者は現れるのか? 今年の熱戦にぜひご期待を!

番組公式HP :https://www.m-1gp.com/

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