【まだ間に合う】『マイ・フィクション』最初からタイトルで示されていた“ネタバレ”に戦慄…最終回直前に訪れた最大の衝撃【7話まで一気振り返り】

予想を裏切る展開の連続が大きな話題と様々な考察を呼んでいるドラマ『マイ・フィクション』(ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット枠、毎週日曜夜10時15分~)。8月23日に放送される最終話を前に、第7話では視聴者が騒然となるまさかのセリフが飛び出した。その瞬間、さまざまなピースが一気に繋がっていき……。
【TVer】今なんて言った!?『マイ・フィクション』津村(野村周平)がついに口にした一言
衝撃の第7話と、続く最終話の前に、これまでのストーリーを振り返っておこう。
介護士として働く伊川正樹(玉森裕太)は、妻・真弓(宮澤エマ)とともに平和な町「森沼ネクスタウン」で暮らしていた。しかしある時、トラブルに見舞われた正樹は病院で知り合った二宮由梨(森川葵)の亡き夫・二宮祐介と、自分が瓜二つであることを知る。祐介は警察官で、由梨と息子・賢人(日影琉叶)を残し、2年前に仕事中の事故で亡くなったのだという。
正樹と由梨の前に現れた、祐介の大学時代からの友人だという服役していた元刑事・津村大輔(野村周平)は、DNA鑑定で正樹と祐介が同一人物であることを突き止める。さらに真弓にもとんでもない秘密が発覚。真弓の本名は石野奈々美で、7年前に夫を殺害したとして懲役10年の実刑判決を受けた女性だった。夫婦2人とも、過去の記憶を失い、別人としての記憶を持ちながら暮らしていたのだ。
奈々美は徐々に本来の記憶を取り戻していくと、自分が収監中に眠らされてどこかに運ばれた後、気付けば真弓として生活していたと明かす。つまり、何者かに意図的に記憶を書き換えられたということになり、それにはニューロヴァイスという製薬会社が関係しているらしいこともわかった。奈々美はさらに、自身の罪も冤罪なのだと訴える。
津村の調査で、警察とニューロヴァイスが協力し、犯罪者の記憶を改ざんして別人に生まれ変わらせる「ペルソナシフトプログラム」という研究が極秘裏に進められていたことがわかった。そしてそれには、津村の元上司である香坂睦美(国仲涼子)が深く関わっていた。
奈々美が夫殺しの罪を着せられた事件の担当が香坂だった。さらに奈々美以外にも、香坂が担当し無期懲役の判決を受けた受刑者8人が、獄中から姿を消していることが判明。その中には、津村が逮捕し、その後殺害した室谷隆敏(吉村界人)も含まれていた。
冤罪と記憶改ざんにより引き離されてしまった娘を取り戻すため、香坂に接触を試みる奈々美だったが、逆に香坂に捕まってしまう。正樹と津村は奈々美が囚われているニューロヴァイスの施設を突き止めると、香坂にペルソナシフトプログラムについて迫った。そして、なぜ犯罪者でもない祐介の記憶を操作したのか。「二宮は何をしたんですか?」と問いただす津村。それに対する香坂の答えは「全部よ」――。次の瞬間、正樹が津村の背後から首に薬物を注入し、津村は倒れ込んでしまう。実は二宮祐介はニューロヴァイスの研究員であり、このとき正樹は祐介としての記憶を取り戻していたのだった。

第7話では、伊川正樹=二宮祐介の過去が明らかに。9年前、祐介はニューロヴァイスでPTSD治療の研究に勤しんでいた。そしてついに、特定の記憶を消去したり、別の記憶を上書きする技術を開発する。まだマウスでの実験段階だったが、あるとき自ら希望したという被験者が現れる。実はそれは虚偽であり、その被験者1号こそが、津村に取り押さえられ収監されていた無差別殺人犯、室谷だった。祐介はそれとは知らされないままペルソナシフトプログラムに協力させられていたのだ。

記憶の書き換えが成功し、別人格として暮らしていた室谷だったが、あるとき本来の記憶がよみがえってしまう。そしてあろうことか新たな殺人を犯すのだが、その被害者が奈々美の夫だった。ペルソナシフトプログラムの存在、さらにはそれがさらなる犠牲者を生んだことなど発表できるわけもない警察は、奈々美を夫殺しの犯人に仕立てることに。そして再び室谷と対峙し、手をかけてしまった津村は殺人の罪で服役した。それが7年前のことだ。

2年前、その事実を知った祐介は激しく後悔し、懊悩するが、極秘の研究から簡単に抜けられるはずもない。同時に、妻である由梨とまだ小さい息子の賢人の身も案ずる。祐介の仕事を警察官だと聞かされ、手を染めた研究のことなど知らない由梨と賢人の安全だけは守らなければならない。そのために祐介が決断したのが、自らの記憶を書き換え別人になることだった。祐介はペルソナシフトプログラムの被験体とされた奈々美に続き、自らの手で自分に処置を施したのだった。
由梨には祐介は勤務中の事故で死んだことにされた。そして祐介と奈々美が、別の人間の偽りの記憶を組み込まれた状態で暮らし始めたのが伊川正樹と真弓だったというわけだ。

物語の最初から、正樹は時折襲われるフラッシュバックや不可解な出来事に戸惑う存在だった。正樹を二宮祐介だと信じて疑わない由梨が現れてからは、自分が本当は誰なのか、自分がおかしいのではないか、底しれぬ不安に苛まれる姿を視聴者に見せてきた。それだけに、実はこれらはすべて祐介自身が仕組んだことだったと知り、戦慄を覚えた人が多かったのではないか。
ここにきて『マイ・フィクション』というタイトルが壮大な伏線だったことがわかる。フィクション=虚構、作られた物語。それが“マイ”という1人称で語られたとき、祐介が作り出したこの状況と完璧なまでの相似をなすのだから。第7話で祐介が自ら装置に横たわり、意識があるまま記憶を書き換えられ苦しむ様子は、決意の強固さと同時に守りたかったものの大きさを強烈に印象づけるものだった。

さらに第7話のラストには、さらなる衝撃が待ち受けていた。津村が由梨にこう打ち明けたのだ。「7年前、俺達は結婚するはずだった」――。思えば、第3話で由梨のマンションの前で接触しようとした津村は、いざ由梨を目の前にすると何かが胸に去来したようにしばし声をかけられずにいた。さらに、DNA鑑定の結果を伝えるために由梨のもとを訪れたときも、祐介の友人だったことを最初に明かさなかった理由を由梨に問われた津村は、「あなたを混乱させたくなかった」と弁明。「どういう意味ですか? どうしてそれを言われて混乱するんですか?」と問い詰められ、何も言えなくなってしまっていた。
7年前に津村が室谷を殺めたとされる場面に祐介もいたことはすでに描かれている。津村がなぜ殺人の罪を負わなければならなかったのか。なぜ津村は獄中にいても祐介のことを気にかけていたのか。そして由梨との関係は? 第7話では、由梨にも記憶を書き換えられた者特有のフラッシュバックの症状が現れる瞬間もあった。それが意味するところは……。

もうひとつ。由梨の伯父である藤谷治(佐戸井けん太)に関して、ここまでほとんど触れられていないのも気になるところ。夫を亡くしてからの由梨を支えてきた人物であり、物語のモチーフと言える脳科学の研究者であることは分かっている。第3話で、賢人に祐介のことを「お父さんは、めちゃくちゃ頭良かったんだよ。おじさんには負けるかな」と話しており、研究者としての祐介を知っているとも考えられる。
7年前に祐介と由梨、津村に何があったのか。藤谷は事件にどこまで関係しているのか。いよいよ次回、最終話ですべてが明らかになる。
【TVer】祐介(玉森裕太)の苦悶の表情が辛い…自らの手で自分の記憶を書き換える衝撃シーン
『マイ・フィクション』最終回は、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて8月23日(日) 夜10時30分放送。TVerでも見逃し配信。



