一日中いつ行っても“モーニング”価格!? 83歳マスターが営む手作り古民家喫茶店の仰天激安サービス!
街のおいしい店に潜入し、店主の人柄からにじみ出る人気の秘密を発見するシリーズ「実録!人情食堂」。今回は、大阪・堺市にあるレトロな古民家喫茶店を取材しました。
南海高野線・堺東駅から南へ徒歩18分。閑静な住宅街に現れたひときわ古い建物が、街の喫茶店「フォルテ倶楽部珈琲」。店内でくつろぐお客さんによれば、こちらのメニューはどれも「これでいいんかなと、こっちが思うくらい安い」とのこと。
そこで、メニュー表を確認してみると、モーニングサービスのゆで卵は通常価格が50円のところ破格の20円に。さらに100円のミニサラダは50円、250円のサンドイッチが150円にプライスダウン! しかもこのモーニング価格、朝だけでなく“終日”提供。つまり、お店にいつ来てもずっとお得すぎるモーニング価格なのです。
さらに驚くのが、ドリンクがおかわりで200円引きになるシステム。ジョッキサイズのアイスコーヒー300円も2杯目から100円に。しかも同じ日ならいつでも、すべてのドリンクに適応されるため、たとえば朝にコーヒーを飲み、再び夕方に来てジュースを頼んでも200円引きになってしまうのです。
そんなこちらのマスターが、オシャレな蝶ネクタイがよく似合う花本昭夫さん(83)。「住宅街の喫茶店が値上がりしているから、1日3回来ても1000円以内の店を作りたい」と、8年前に始めたのが「フォルテ倶楽部珈琲」です。
【動画】開店準備から接客、調理もすべてひとりでこなす花本さん。ワンオペのコツは「手間のかからない、ザーッとやってそこそこできるメニューに限定」することだとか
週末ともなればお客さんがひっきりなしにやって来る「フォルテ倶楽部珈琲」。店内は4つのスペースがあり、手前はアンティークな雑貨やシーリングファン、注文カウンターなどがある「喫茶スペース」。その奥にゆったりと過ごせる「くつろぎスペース」があり、隣にはドアで仕切られた「スモーキングルーム」が。そのまたその奥には最近増築されたという「ミーティングルーム」があります。
そしてなんと、これらはすべて花本さんがDIYで作り上げたものというから驚き! たったひとりでお店を作った花本さん。その人生は波乱に満ちていました。
工業高校の電気科を卒業して大手電機メーカーに就職。引っ込み思案だった自分を変えたいと、22歳でバンドを組んでライブ活動を始めました。そんななか、お客さんにコーヒーを出してみたところ、これが大好評。「ものすごく楽しい。天職かも」と直感し、28歳で会社を辞めて喫茶店経営の学校に通い始めました。
そして、33歳で1号店となる喫茶店「フォルテ」を開業。仲間とともに16もの喫茶店・レストランを経営するまでにビジネスを拡大させましたが、大手チェーンの台頭で経営は悪化。70歳のときに倒産の憂き目を見ます。
しかし、花本さんはへこたれません。仲間と約束したライブ喫茶を開業するため、そこから日雇いバイトを続けて200万円を貯金。住宅街にあって家賃が安く、自分好みにリフォームできる物件を探していたところ、現在は「フォルテ倶楽部珈琲」になっている築80年の古民家に出会いました。
そこからDIYを開始。2年をかけてコツコツと改装し、2018年、75歳のときにようやく喫茶店のオープンにこぎ着けました。その後もDIYを続ける花本さんは、喫茶店の隣の古民家を音楽スタジオに改装。その隣に、お酒を飲みながらくつろげる「バー」をつくる予定で、今年のクリスマスにオープンさせるべく毎晩DIYに励んでいます。
とはいえ御年83歳。お年もお年ですし、正直しんどくないですか?とたずねてみると…「先のことは考えたことないです。やりたいことがいっぱいあってワクワクする。これほど素晴らしいことないじゃない」と花本さん。83歳、バイタリティーあふれるマスターのワクワクは、まだまだ止まりません。
「実録!人情食堂」は、7月13日(月)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

















