元阪神・原口文仁が明かす帝京高校時代の秘話!当時の甲子園実況中継と共に振り返るあの夏の記憶
元阪神タイガースの原口文仁さんが、ABCラジオの特別番組『高校野球ラジオスペシャル2026 甲子園 あの夏の記憶』に出演。帝京高校時代に出場した2009年夏の甲子園での激闘や、野球人生の原点を、当時の実況音声を交えながら振り返った。番組内では、恩師である前田三夫・元監督からのサプライズメッセージも届けられ、知られざるエピソードが次々と明かされた。

「帝京高校って中学生の頃まったく知らなかった」運命を変えた一戦
昨年2025年に阪神タイガースで現役を引退した原口文仁さん。その野球人生の原点ともいえる高校時代を特集する中で、まず話題に上がったのは帝京高校への入学のきっかけだった。
埼玉県大里郡寄居町出身の原口少年は、当時、帝京高校のことを「中学生の頃まったく知らなかった」という。埼玉の野球少年として、むしろ浦和学院への憧れがあったと明かす。
そんな彼の運命を変えたのが、中学3年生の夏。シニアリーグの全国につながる予選1回戦で、自身初となる柵越えのホームランを放った。これを見ていた相手チームの監督が、帝京高校の前田三夫監督(当時)と知り合いだったことから、「寄居シニアにいい選手がいるぞ」と推薦してくれたことが、すべての始まりだった。
帝京高校への進学話が持ち上がっていた頃、原口さんはテレビである試合に釘付けになる。2006年夏の甲子園準々決勝、帝京対智辯和歌山の壮絶な一戦だ。9回表に帝京が8点を挙げて逆転するも、その裏に智辯和歌山が5点を奪い返し、最後は押し出し四球でサヨナラ勝ちするという劇的な試合展開。この試合を初めて見て、「うわー、帝京高校ってすごいな」と強烈な印象を受け、「ここに行けるんだなって思って、もう興奮していました」と当時の心境を語った。
「実際に入ってみないと分からない」憧れの甲子園へ
帝京高校入学後は、埼玉の自宅から片道2時間かけて通学する日々。これは、前田元監督の「親御さんのご飯を食べて、体を大きくさせたい」というチーム方針によるもので、寮生活ではなく実家からの通学が基本だった。
当時の帝京高校は、2学年先輩に中村晃さん、1学年先輩に杉谷拳士さん、後輩には山崎康晃さんや松本剛さんなど、後にプロ野球で活躍する選手がずらりと揃う黄金時代。「先輩たちのこれぐらいやれればプロに行けるんだって、すごい物差しができました」と、レベルの高い環境が自身の成長につながったと振り返る。
1年生の夏、チームは甲子園に出場。原口さんはアルプススタンドから声援を送った。これが人生初の甲子園体験だった。「こんなに広いんだと。で、お客さんもたくさん入るし、こんな中でね、野球を自分たちもやりたいなっていう、ものすごいモチベーションになりました」と、聖地の空気が与えた影響の大きさを語った。
甲子園デビュー戦でのタイムリーと恩師からのサプライズメッセージ
3年生の夏、4番・キャッチャーとしてついに自身初となる甲子園の土を踏んだ原口さん。初戦の相手は、山田修義投手を擁し、1年生には吉田正尚選手もいた強豪・敦賀気比だった。
この試合、第2打席でワンアウト三塁のチャンスを迎えると、高めのカーブを捉え、二遊間を破るタイムリーツーベースを放つ。甲子園初安打が貴重な追加点となった。
番組では、このシーンの実況音声に続き、サプライズで前田元監督のコメントが紹介された。「もうね、高校時代もね、ここぞというときに打ちますよ、原口は」「私にとってみれば大事な、やっぱり存在でしたね」。恩師からの温かい言葉の数々に、スタジオの原口さんも驚きを隠せない様子だった。
話はさらに2回戦の九州国際大附属戦、そしてベスト8をかけた3回戦の県立岐阜商業戦へ。
実況と共に、改めて語られる当時の心境はまさに必聴。
そして最後は今、野球に打ち込む球児たちへのメッセージで締めくくられた。
この番組の全編はradikoタイムフリーで聴くことができる。


