「ポツンと一軒家」 山口の山奥で77歳の女性が守る「4WDの聖地」。1500万円の借金を乗り越えた波乱の人生
衛星写真でみつけた謎の一軒家の実態を徹底調査する番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ)。9月13日(日)の放送回では、山口県のポツンと一軒家を訪れた。
【TVer】山口県の深い山奥の一軒家へと嫁いだ女性の波乱に満ちた人生とは――。過酷な夫婦の物語は、ド迫力オフロード映像へとまさかの急展開!?
最寄りの集落で農作業をしていた男性に、目的地のポツンと一軒家について訪ねると「四輪駆動のオフロードコースがある家だ。連れて行ってやるよ」と先導を買って出てくれた。山奥のポツンと一軒家に到着し、住人にきいてみると「衛星写真の場所は違う。この先だ」と教えられ、改めて目指したポツンと一軒家へ。しかし、そこは誰も住んでいない空き家だった。残念ながら今回のポツンと一軒家の捜索はこれで終了……となったが、捜索隊は改めて、先ほどの「四輪駆動のオフロードコースがある」というポツンと一軒家へ向かった。
この家の主は、77歳の女性。19年前に夫をがんで亡くし、今はここに一人で住んでいる。
捜索隊は、気になっていた「四輪駆動のオフロードコース」へ案内してもらった。捜索隊が悪路にあたふたする中、77歳のご主人はMT車を華麗なハンドルさばきで走らせて先導してくれた。
オフロードコースは、平成17年4月4日にオープン。東京ドーム1個分の広さがあるという。元々は夫の甥が経営していた乳牛の牧場だったが、経営不振で40年前に廃業。荒地になっていた牧場を当時警察官だった知人がヘリコプターで上空を通った際に偶然見つけて、「四駆のオフロードコースとして使わせてもらえないか」と相談。承諾を得ると知人は仲間と一緒に重機で掘り起こしたり大きな岩を運び入れるなどして、10年かけて現在のオフロードコースを作り上げ、平成17年から一般の人も利用できる場として営業しているのだという。最初にコースを作った元警察官は18年前に亡くなり、今は仲間が後を引き継ぎコースの管理や運営を行っている。
自宅に戻って話をきくと、この家は夫の実家で、ご主人は19歳のときに親戚の紹介で米農家を営むこの家に嫁いできた。朝から晩まで働きづめ、初めての農業なのに夫の指導は厳しかったが、夫が農協に就職し社会を知ると、「優しくなった」と笑顔で振り返った。
夫婦で築いてきた生活に、大きな転機が訪れたのはその後だった。夫の甥が営んでいた牧場が経営不振に陥り、1500万円もの負債を抱えることに。連帯保証人となっていた夫は52歳で農協を退職し、退職金を借金の返済に充てた。それでも残った借金を返すため、夫婦はともに外へ働きに出る。長い年月をかけて、総額1000万円を返済したが、その借金の影響は二男一女の子どもたちにも及び、長男は大学進学をあきらめざるを得なかったという。
それでも夫婦は、夫が60歳のとき、ようやく借金を完済。長く苦しい返済生活を終えたその先で、今度は夫ががんを発症し、66歳でこの世を去った。亡くなる間際、夫がご主人にかけたのは「ありがとう」という一言だった。長年にわたり農業に追われ、家族のために働き、巨額の借金にも夫婦で立ち向かった日々。そのすべてを知る夫からの最後の言葉に、ご主人は救われたという。
初訪問から3週間後、四輪駆動車の走行会が開かれるときき、捜索隊は山口県のポツンと一軒家を再訪した。元警察官からコースの管理を受け継いだ男性(49歳)は、10代のころからここに通い、ここに通うために麓に家を購入して移住。重機でコースの管理を行っているという。走行会の参加者は、ご主人の家で受付と使用料の支払いをして、コースへ向かう。
巨石コース、モーグルコース、斜度30度の急斜面など難易度の高いコースを楽しむ参加者たち。捜索隊も現管理人の車に乗ってコースを体験し、ドキドキ感を味わった。
オフロードコースの走行料以外にも、家の前の畑で季節の野菜を育て、道の駅に卸して収入を得ているご主人。借金の返済に苦労したけれど、今はのんびり気楽なポツンと一軒家暮らし。オフロードコースに遊びに来てくれる若いお客さんの相手をするのが何よりの楽しみ。「あと10年、87歳でも続けてるでしょ」と笑うご主人。もっと長く続けてくれることをたくさんの四駆仲間が願っている。
ゲストに山本彩、てぃ先生を迎えたバラエティ番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ)は、9月13日(日)の放送で紹介された(関西では9月19日ごご1時より放送)。
ABCテレビ・テレビ朝日系列「ポツンと一軒家」は、毎週日曜ごご7時54分から放送中。TVerでも無料見逃し配信。
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