本上まなみ×北村真平アナ「水」で選んだ京都の暮らしと、丁寧な言葉が教えてくれること

カレーの「あいがけ」のように、いろんなジャンルで活躍する表現者をゲストに迎えてトークを繰り広げるABCラジオの特別番組『金曜スペシャル 北村真平のあいがけ』。第2回となる今回のゲストは、俳優・エッセイストとして活躍する本上まなみさんだ。

©️ABCラジオ

パーソナリティの北村真平アナウンサーが自分を「こってりしたバターチキンカレー」に例えるなら、本上さんは「レンズ豆のダルカレー」。じんわりと体に染み渡るような、やさしい味わいである。一見対照的なふたりだが、話してみると「京都」という街への深い愛と、言葉に対するどこまでも誠実な姿勢という、素敵な共通点が見えてきた。

暮らしの真ん中にある「水」という存在

大阪の千里で育ち、自然豊かな環境で少年時代を過ごした本上さん。東京での暮らしを経て、上のお子さんが小学校に上がるタイミングで移住先に選んだのが京都だった。全国どこでも選べるなかで、なぜ京都だったのか。そこには、本上さんならではの「住む場所」を選ぶ基準があった。

「何が一番大事かなと考えたとき、私にとっては『水』がキーワードでした。子どもの頃から母にキャンプや旅行へ連れて行ってもらったのですが、好きだなと感じる街には『水がきれい』という共通点があって。京都は街の下に琵琶湖と同じくらい大きな水たまり(水盆)があると言われていて、神社の湧き水など、暮らしのあちこちで水の存在を感じられるんです。水があるから産業が生まれ、歴史や文化につながっていく……そんなストーリーも面白いなって」

「水が合う」という言葉があるように、水は日々の暮らしの基本。北村アナも心を整えたりリセットしたりする場所として京都に惹かれ続けているそうで、本上さんの言葉に深く頷いていた。

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観光地じゃない「日常の路地」を歩く贅沢

トークがさらに盛り上がったのは、ふたりが大好きな「京都の道」の話題だ。

「そうだ 京都、行こう。」のさらに上をいく、「あ、今京都にいる」状態だと笑う北村アナ。お休みの日にはあえて目的を決めず、ただ路地をのんびり歩くのが日課だという。この日はふたりで、有名スポットではない「とっておきの道」を教え合った。

本上さんが最近お気に入りだと教えてくれたのは、岡崎エリアを抜ける「仁王門通(におうもんどおり)」。

「娘と浄水場のツツジを見た帰りに鴨川まで歩いていたとき、仁王門通を通ったら、一方通行のこぢんまりした通りなのに面白そうなお店がたくさんあって。古い建物をリノベーションしたカフェや食堂、焼き菓子屋さんがあって、歩くたびにワクワクする発見があるんです」

碁盤の目のように道が交差する京都は、縦と横の組み合わせが無限大。ふらっと一歩路地に入るだけで素敵なお店に出会える「うれしい偶然」が、街のあちこちに散りばめられているのだ。

一方の北村アナも、北大路駅から加茂街道沿いを北上する鴨川沿いの散策路の魅力を熱弁! 川のせせらぎが心地よく聞こえ、大きな木々が木陰を作り、「ちょっと休んでいきなよ」と言ってくれているようなベンチが優しく点在する場所。管楽器や横笛を練習している人が自然と街に溶け込んでいる風景も含めて、「人が住みたくなる街の余白」がそこには広がっている。

熱量が止まらない! 話は他局の「話題のドラマ」へ……

1時間の放送はあっという間に終わり、いよいよエンディング。……と思いきや、北村アナの口から突然あふれ出したのは、本上さんが出演していた「あるテレビドラマ」へのあふれんばかりの情熱だった。

「どうしてもこれだけは伝えたかったんです!」と語る北村アナ。他局のアナウンサーという立場をすっかり忘れ、一人のテレビマンとして、そして一人のファンとして大絶賛。そのドラマのタイトルと、撮影現場の裏側について本上さんが教えてくれた、あまりにも美しいエピソードとは――?

言葉を愛するふたりが繰り広げた、味わい深い「あいがけ」トークの全貌と、北村アナの熱すぎるドラマ愛の続きは、ぜひradikoで聴いてみてほしい。

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