スピッツ「チェリー」とポルノグラフィティ「ハネウマライダー」の深すぎる精神性――北村真平×生湯葉シホが解剖する「歌詞の凄み」
ABCラジオが注目のパーソナリティを迎えてお送りする金曜24時放送の「金曜スペシャル」。 7月10日(金)はABCアナウンサー北村真平の新番組『北村真平のあいがけ』を放送。第一回のゲストはライター・エッセイストの生湯葉シホさんをお迎えした。

「すごい」「やばい」でも大丈夫!コンプレックスを抱く必要はない
番組の前半で取り上げられたのは、「ありきたりな言葉を使いながら、ありきたりじゃない意見を言語化するために意識すべきこと」というネット記事だ。
日本で暮らす外国人が、年齢を「35歳です」と答えた際、周囲から「えー、やばい!すごい!」と言われて困惑したというエピソード。何がやばいのか、その理由である「何が」の部分が提示できれば、日常会話でこれらの言葉を使っても一切問題はなく、ボキャブラリー0の少なさにコンプレックスを抱く必要はない、という内容である。
アナウンサーの世界では、リポートで「すごい」「やばい」を使うと、先輩から「もっと解像度を上げろ」と注意されることも多いと北村アナは明かす。しかし、生湯葉さんの視点は違っていた。
「私も結構同意見で、そんなに悲観的には見ていない。実際にそう思っていて、それしか出てこない時ってやっぱりある。自分自身も普段の話し言葉では使っちゃいますね」
さらに二人は、「やばい」「すごい」だからこそストレートに伝わる感情の熱量についても共感し合う。例えば、友人が恋人に送った「やばい、会いたい」というLINE。言葉を尽くして「今君のことをずっと考えていたよ」と伝えるよりも、この「やばい」の一言のほうが圧倒的に感情が伝わると話した。

歌詞フェチの2人が語る心のベストテン第1位の歌詞はこれだ!
番組後半の話題は音楽の歌詞について。「メロディーだけじゃなく、何よりも歌詞が注目する」と語る二人が、それぞれの「切なさにキュッとなる心のベストテン第1位」を持ち寄った。北村アナが挙げたのは、世代を超えて愛され続ける名曲、スピッツの「チェリー」だ。
誰もが耳にしたことのあるフレーズ――『愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ』。北村アナはこの一行に、スピッツというバンドが持つ「本物になれなかったものへの優しさ」が詰まっていると熱弁した。
北村アナの独自の読み解きに、生湯葉さんも「『響きだけ』という言葉を添えることで、口に出せなかった感情にまで言及してくれている。本当に美しい」と深く感嘆した。
「ハネウマライダー」が描く、やばすぎるギャップと秘密の主張
続いて生湯葉さんが提示した1曲が、スタジオの空気をさらに一変させる。ポルノグラフィティが2006年にリリースした夏の定番キラーチューン、「ハネウマライダー」だ。
疾走感あふれるメロディーから、一見すると爽快で明るい一辺倒のポップスと思われがちなこの曲。しかし、生湯葉さんが独自の視点で解剖していくと、そこには人生における「出会いと変化」を描いた、あまりにも深い精神性が潜んでいた。
生湯葉さんが「何度見ても本当にすごい歌詞」と絶賛するフレーズとは一体、どんな歌詞なのか?
言葉を愛する二人が繰り広げた、言葉の「あいがけ」その全編は、ぜひradikoでお聴きください。







