榊原郁恵 「私に合わせてちょうだいよ、という立ち位置でいた…」今、子育てを振り返り息子に思うこと

©️ABCテレビ

こんにちは!日本一陽気なオフィスレディ喜多ゆかりです。

今回は、畑芽育さんと志田未来さんW主演のドラマ『エラー』(ABCテレビ・テレビ朝日系列 毎週日曜よる10時15分放送)で、2か月前に謎の転落死をしてしまう大迫美郷を演じる榊原郁恵さんにインタビュー!働きながら息子2人を育てた郁恵さんが、ご自身の子育てについてストレートに語って下さった言葉すべてが、子育て真っ最中の私も共感せずにはいられませんでした。そして、そんな郁恵さんの子育てを支えてくれた2人の人物とは…?

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――ドラマ『エラー』の出演が決まったときはどのようなお気持ちでしたか?

出演が決まったというのではなく、「こういう話があるんですけど…」という風にこのドラマ出演のお話をいただいたのですが、役どころが難しいというか「私?」という感じでした。色々なことにチャレンジをしてみたいという気持ちはあるのですが、私でいいのだろうかとすごく判断に迷いました。でも、志田未来ちゃん演じる未央の母親役と聞いて、「あの志田未来ちゃんと親子なんだ」「会ってみたいな」というのと、「未来ちゃんとぜひお芝居をしてみたい」と思ったんです。

――共演されたことは、ないんですか?

ないんですよ。ちょうどこのドラマのお話をいただいたとき、彼女が『未来のムスコ』(26/TBSドラマ)、その前は『エスケープ』(25/日本テレビ)など、立て続けに出ているのを観ていたので、彼女とお芝居ができるということにめちゃくちゃ好奇心が湧いてきて、「役は何とかなる!」って思いました(笑)。

――実際に志田さんにお会いされていかがでしたか?

実は、未来ちゃんとの撮影は、1日だけだったんです。未央がお母さんとの思い出を振り返り、「あのとき、お母さんに美容院で髪を切ってもらったな」と思い起こすシーンです。でも、「志田未来ちゃんに会える♪」というのと、美容師の役なのでカットする手さばきもしっかりやらなければいけないというダブルの緊張で、もうあっという間に終わってしまいました。もっと、色々話したかったのですが、そうすると自分が役から離れてしまいそうな気がして。スタッフさんとも、もっと馴染んでいろんなことをしたかったのですが、私は器用ではないので、気持ちを解放しちゃうと、役に戻るのに時間がかかるというのを最近、ひしひしと感じるんです。

――では、ずっと会いたかった志田さんとのシーンはあっという間に終わってしまったんですね。

でも、未来ちゃんの髪の毛を触ったり、後ろ姿をふと見たとき、なかなか帰ってこない娘が帰ってきてお世話できるという美郷の愛情が、我が子に対する愛情と重なる部分がありました。

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――ドラマ『エラー』では親子関係というのが大事な要素になってきます。郁恵さんが子育てをされた上で一番大事にしていたことはなんですか?

大事にしていたことというよりは、見栄を張ってしまっていたかなっていう思いがありますね。親として、親なんだから、と親を“演じよう”としていたのかもしれません。もっと子供目線で物事を見て、もっと寄り添ってあげればよかったかな。当時は、不安もいっぱいあったし、子育て中も仕事をしていたので、仕事の合間に子供と接する時間をはめていた感じがします。時間は限られているので、私のスケジュールの「この時間にこういうことをしよう」というのにハマってもらわなければ困るわけです。この後、また何時に仕事に行かなければいけないとか、家のことをやって子供が寝た後、セリフ覚えなきゃいけないとか。ゆっくり子供に捧げる時間というよりは、「私に合わせてちょうだいよ」という立ち位置でいたことに後になって気づきました。長男(渡辺裕太さん)に対しては特にちょっとでも反発したら、言い聞かせるんです。寄り添ったのではなく、言い聞かせたという感じです。でも、長男は反抗することもなかったんです。反抗してもしょうがないと思っていたのかな。

――それはきっと郁恵さんが頑張られている姿を間近で見られていたからですよ。

あのとき私と息子だけだったら、二人とも本当に殺伐とした感じになっていたかも知れないです。夫(渡辺徹さん)の両親や私の母にとてもお世話になったので、今の渡辺裕太があるのかなと思います。でも、おばあちゃんも、それぞれ言うことが逆だったりすることがあるんですよね。私という女の子を育てた親は、「靴を揃えなさい」「手を洗いなさい」とか、細かく礼儀を教えたりするのですが、渡辺徹という男の子を育てた親は、裕太がモタモタして、後ろにいっぱいお友達が待っていても、「ちょっと待っててね。」と後ろの子に言って、裕太のペースを尊重してあげる。遊ぶときも「勉強は?」とか言わずに、もう思いっ切り遊ばせてくれました。私一人ではなく、そういう色々な大人に囲まれて、様々な目線や角度で育てられたので良かったです。

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――大迫美郷は美容師さんですが、練習はどうやってされたのですか?

まずハサミの持ち方。次にハサミとくしを使って、カットするときにどういう手さばきをするのかを練習しました。しかも、その間に「セリフ言います!」みたいな(笑)。

――プログラミングみたいになってきますね。

そうなんです!でも、カットの練習時間を別日で取ってくださったので良かったです。これが撮影当日だったら本当にもうパニックになったと思います。練習したその日の午後は、違う番組のロケだのですが、カットの参考動画をいただいたので、移動中は新幹線の中でずっと手さばきの練習をしました。

――確かに、視聴者としても、そういう手さばきって結構気になっちゃいます。

でしょ(笑)!?だから、嘘っぽくならないようにと思いながらがんばりました。監督もちゃんと撮ってくださっているから大丈夫だと思います(笑)。

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――郁恵さんのインスタはフォロワーが14万人以上いて、本当に人気ですね。

ありがとうございます。私達世代は、最初「なんじゃこれ」という感じだったんですよ。でも、やはり自分からいろんなことを発信していくということも大事ですし、共有のコンテンツというのが、今はテレビやラジオ、舞台・映画だけではないということをやはりわかっていかなければいけないんですよね。

――ストーリーもこまめに上げられていて、すごいと思います!!

いやいやまだまだ(笑)。

――先日、「5月人形を出しました」というストーリー投稿が、Yahoo!ニュースでたくさん取り上げられていました。

らしいですね!!仕事に関係ないことばかり反応があるの(笑)。ありがたいのですが、ぜひドラマ「エラー」の撮影がありましたとか、そういう大事なところもちゃんと押さえていただけたら嬉しいな(笑)。

(後編へ続く)

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ドラマ『エラー』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列で毎週日曜夜10時15分放送。放送終了後、TVerで見逃し配信。

※榊原郁恵の「榊」は「木へんに神」が正式表記

▼筆者プロフィール 喜多ゆかり 元ABCテレビアナウンサー。現在は“日本一陽気なオフィスレディ”として取材・インタビューなども執筆。

ヘアメイク/長島由香(MARVEE)
スタイリスト/椎名倉平

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