電話1本で出来立て熱々のラーメンをお届け! “宅杯”ラーメン屋台と居酒屋の二刀流でがんばる、城崎温泉の名物夫婦に密着!

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街のおいしい店に潜入し、店主の人柄からにじみ出る人気の秘密を発見するシリーズ「実録!人情食堂」。今回は、居酒屋とラーメン屋台の二刀流でがんばる兵庫・城崎温泉のお店を取材しました。

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城崎温泉の温泉街から少し外れた場所にある居酒屋「海猫」。店を営むのは宮嶋政行さん(79)と、ムードメーカーの妻・麗子さん(74)のご夫婦。お客さんのほとんどが旅館の従業員など地元の人々で、観光地でありながら良心的な値段のメニューが並びます。

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そして、店の軒先に停まる軽自動車が、政行さんが切り盛りする「宮政ラーメン」の屋台。水道や換気扇など車内にある屋台の設備のほとんどは、なんと政行さんが自分で手作りしました。

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豚骨や鶏ガラ、玉ねぎ、にんじん、昆布などの旨味が詰まったスープが自慢のラーメンは、醤油ラーメンが700円、油そばも700円とリーズナブル。物価高の今も原価ギリギリで踏ん張っています。

一般的な屋台は路上などに店を出してお客さんを待ちますが、「宮政ラーメン」は電話で注文を受け付け、一杯から届けに出向く「宅杯(たくはい)」ラーメン。出前でも熱々を食べてほしい政行さんの信念が生み出したスタイルです。

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「海猫」の開店は午後6時。さっそくやってきた常連さんが、名物のおでんでお酒を楽しみます。そして、シメに頼むのは政行さんが作るラーメン。屋台だけでなく、お店でも味わえるこだわりの一杯に「マスター、うまいわ」と常連さんもご機嫌です。

午後8時、ラーメンの注文が入りました。政行さんが向かったのは、5年来のファンという家族のおうち。「ラーメン!」と大はしゃぎで迎えた3歳の男の子は、出来立てのラーメンに「おいしい!」と思わずグーサインです。

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続いての「宅杯」先は、駐車場に停まっているキャンピングカー。注文した家族は、SNSで「宮政ラーメン」の存在を知り、「絶対食べたい」とわざわざ愛知から訪れたそう。夜食のラーメンを満面の笑顔ですすります。

宮嶋さん夫妻は結婚55年目。政行さんの実家がある城崎温泉に2人で移り住み、飲食店や旅館でそれぞれ働いていましたが、結婚から13年が経った1984年、政行さんが突然独立を決心。「ラーメンしよか」と言い出したのがお店を始めたきっかけといいます。

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【動画】2人の出会いは1970年の大阪万博。会場内のレストランで、当時18歳の麗子さんがウエイトレスとして、23歳の政行さんが厨房で働いていたそう。

当初は麗子さんに猛反対されましたが、「やりたいって駄々をこねて」軽自動車を改造したラーメン屋台をスタートさせた政行さん。その1年後に店舗をオープンしてから42年間、「城崎で売らせてもらっている」という地元への感謝を胸に営業を続け、今や地元で知らない人はいない名物店となりました。

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午後10時、「海猫」をのぞいてみると、旅館の同僚という女性3人組が飲み会を開いていました。聞けば、6連勤明けで明日は待望のお休み。「がんばったご褒美」だそうで、おでんに焼き鳥、油そばなどおいしい料理にお酒も進みます。

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一方、「宮政ラーメン」には、また新たな注文が。家飲みを楽しむ漁師さんたちの宴のシメに政行さんがラーメンを届けます。実は「海猫」の常連でもあるそうで、政行さんには「100歳まで」がんばってほしいとエールを送ります。

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そんな地元のファンの熱い思いを受け、「またがんばろう」と元気をもらうという政行さん。今年更新したばかりの免許が切れる3年後、「82歳まではやりたい」と意気込みます。城崎の人たちの心のよりどころ「海猫」と「宮政ラーメン」は、とっても素敵な人情食堂でした。

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「実録!人情食堂」は、3月23日(月)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

『newsおかえり』YouTubeチャンネルで配信中

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