大阪・堺 560円で野菜たっぷりの手作り定食! おかず1個から団地内を無料配達も!「やまわけキッチン」が、高齢化する住人たちの命を支える理由

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街のおいしい店に潜入し、店主の人柄からにじみ出る人気の秘密を発見するシリーズ「実録!人情食堂」。今回は、大阪・堺市の団地の一室にある、手作り定食がおいしい食堂を取材しました。

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南海電鉄・泉ヶ丘駅から車で3分の「茶山台団地」は、1971年に誕生した5階建て29棟、923戸の大きな住宅地です。そんな団地の一室が8年前に開業した「やまわけキッチン」。店主の湯川まゆみさん(46)が、公社の許可を得て改修した空き部屋で始め、現在、月・火・金・土の週4日営業しています。

「(団地の)住人さんが日常使いしてもらえる食堂ができたら」と「やまわけキッチン」をオープンさせた湯川さん。その思いの通り、お客さんのほとんどが団地の住人で「家で作るより安くておいしい」「1人分だけのごはんを作るのが難しいから助かる」と大好評です。

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この日のメニューは、炊き込みご飯に味噌汁、主菜のカツとじと副菜2品がついて、なんと560円。常連さんが「飽きないように」と料理は日替わりで、湯川さんの手作りです。

この茶山台団地で生まれ、小学校5年生まで生活していた湯川さん。結婚後、堺市内の別の場所に住んでいましたが、「家族とともに生まれ育った町で暮らしたい」と8年前に団地に帰ってきました。

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午前11時、お店が開くと続々と常連さんがやってきます。2年前から週3回通っているという男性は、糖尿病で視力が落ちましたが、野菜たっぷりの湯川さんのごはんで10kgも減量でき、今は体調がいいとか。

副菜は1パック200円で販売も。これを持ち帰りで購入しつつ、店で定食も楽しむ83歳の男性は、4年前から団地暮らし。開店日は3食とも「やまわけキッチン」の料理だそうで、「それで私の体がもっている」と頼りにしています。

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【動画】その日のご飯とおかずを詰めた弁当は550円。団地内なら配達は無料で、おかず1個でも届けます。

かつては“庶民の憧れ”だった団地生活。湯川さんが幼いころは子育て世代も多く、たくさんの子どもたちがあふれていましたが、今は高齢化が進み、空き家も多くなってきました。

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ゴーストタウン化していく「ふるさと」のために何かできないか? そう考えた末にたどり着いたのが、住人が集まる「食堂」を作ることでした。ひとり暮らしの高齢者も多い団地。ですがここに来れば、お客さん同士で会話も弾みます。

湯川さんは、ほかにもさまざまな活動をしています。足腰が弱った住人のために電動カートを購入し、団地内や周辺への移動を支援する「ちゃやまっくる」を運営。さらにはクラウドファンディングで集めた資金で古い集会所をリノベーション。住人が交流するたこ焼きパーティーを開く「たこ焼き部」も立ち上がりました。

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「目の前の住人さんが困っている」と動かずにはいられないという湯川さん。その原点は、大学時代に経験したスリランカでの国際ボランティア活動です。村の会議に参加し、地元の人たちと一緒に道を作った体験が、湯川さんを突き動かしています。

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5月には、年に一度の「団地の文化祭」も。住人たちの手作り雑貨などを販売するブースやゲームコーナーなどが設けられ、団地に住む子どもたちが集まりました。湯川さんの活躍もあり、この10年で団地にはファミリー層も増えてきたといいます。

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住人の食を支えながら、団地の活性化に取り組む湯川さんは「人生100年時代っていわれると胸が苦しくなる。まだあと半分以上あるやん(笑)」と笑いつつも、「細く長く、できるところまでやりたいですね」と。茶山台団地のために、まだまだがんばってくれそうです。

「実録!人情食堂」は、5月25日(月)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

※価格は放送当時のものです

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『newsおかえり』YouTubeチャンネルで配信中

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