薄れゆく日々の記憶を写真で繋ぎとめる若年性アルツハイマー型認知症の写真家 絶望から希望へ!病と向き合う新たな挑戦
6年前、6歳のときに若年性アルツハイマー型認知症と診断され、現在は写真家として活動する下坂厚さん。写真を通して生きる希望を届けたいと、京都市を拠点に新たな挑戦に挑んでいます。
若年性アルツハイマー型認知症とは、65歳未満で発症し、徐々に脳の神経細胞が変性して正常に働かなくなる認知症です。この疾患は原因も根本的な治療法も解明されていません。「診断を受けた時は、人生終わったなあと思いました。死んだほうがましかもと」と振り返る下坂さん。妻の佳子さんも「最初は不安しかなかった」と明かします。
一度は生きる希望を失った2人でしたが、若年性アルツハイマー型認知症と向き合い、再び前を向いて歩き出します。認知症になってもそれで終わりではなく、新しい人生が始まったのだと…。
下坂さんが新たな希望を見出すことができたのは、認知症と診断された利用者が通う高齢者施設での仕事がきっかけでした。デイサービスで働き、様々な人たちと繋がっていくことで考え方も変わったという下坂さん。「お金を稼げる人間や仕事ができる人間が偉いとかじゃないんだ。何気ない日常の小さなことに感謝できたりすることが大事なんだ」と実感することができました。
現在は、薄れゆく日々の記憶を写真で繋ぎとめる下坂さん。写真は大切な“記憶”。今日食べたランチのメニューがわからなくなっても、写真が思い出させてくれるのです。そんな下坂さんはSNSの投稿にも力を入れています。また、講演会では認知症の当事者だからこそ伝えられる思いを、同じ立場の人たちや家族に向かって語っています。
仕事中心だった日々から一転、今は家族との時間に生きる喜びを感じる下坂さん。近所の畑で佳子さんと野菜を育てています。認知症がもたらした穏やかな時間。家族も世話をしすぎることなく、そっと見守ることで、お互いに心地よい距離感を保っているようです。
写真を通して生きる希望を届けたいという下坂さんがひとりで香川県へ。「今の自分に何ができるのか」を問い、新たな挑戦を始めようとしていました。
「LIFE~夢のカタチ~」は、11月29日 土曜 午前11時から放送。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)








