「獲得賞金は1000万円いかないぐらい」関西出身・19歳の女子プロボウラーが明かすボウリングへの熱き想いと叶えたい夢
日本のボウリング界に関西出身のニュースターが現れました。19歳の女子プロボウラー、石田万音さんです。
高校を卒業し、プロデビューした2023年はルーキーながら大会で2回の優勝。18歳という若さでランキング3位に入る快挙を成し遂げました。2年目となる昨年はさらなる飛躍を遂げ、最後の大会を残した時点でランキング1位に上り詰めるほどの実力です。
現在340人が所属する女子プロボウリング。年間30試合前後を戦い、その年のチャンピオンを決定します。残り3試合となり、負けられない戦いが続く万音さんの最大のライバルは20歳の中島瑞葵さん。一昨年に5勝をあげる活躍でランキング1位を獲得した若き実力派です。「中島選手には絶対負けたくない」と闘志を燃やす万音さん。ニュースター同士の激戦が繰り広げられました。
試合で万音さんが重視するのは、パワーではなくコントロール。レーンによって微妙に異なり、時間によっても変わるレーンコンディションを把握し、どうアジャストするかが試合を決めると考えています。
4歳からボウリングを始め、小中高全ての世代で日本1位に輝いた万音さん。プロになった現在は大阪府豊中市にある「アルゴセブン」に所属しています。プロボウラーのほとんどはボウリング場に所属し、練習場を確保しています。しかし、ボウリング場では練習だけでなく、受付や掃除など様々な仕事もしているそう。「純粋にボウリングだけをしているプロは一人もいないのでは」「年間王者になっても獲得賞金は1000万円いかない」と万音さんは日本のボウリング界の現状を明かしました。
年間ポイント、アベレージ、獲得賞金の三冠王を目指してきた万音さん。練習以外にも、体力強化のトレーニングは欠かしません。「将来的にはボウリングの本場、アメリカで勝負したい」「アメリカではメジャースポーツとして認知され、賞金のケタも違う」。大好きなボウリングの世界を変えたいと願う万音さんの夢は膨らみます。
『LIFE~夢のカタチ~』は、1月11日 土曜 午前11時から放送。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)