「無敵になったような感覚!」役のために髪をバッサリ!!女優・森高愛 人生初ショートヘアに
Aぇ! group佐野晶哉主演ドラマ『離婚後夜』で、ヒロイン・香帆(久保田紗友)の親友・実咲役を好演している森高愛さんインタビュー。実咲役を演じるために「人生で初めてショートヘアにした」という森高さんに、役との出会い、作品についてお話をお伺いしました。
――早速ですが森高さん、ショートヘアっていつ以来ですか?
ベイビーぶりなので、人生初ですね(笑)。髪を結ぶことが習慣になっていた事に気づかされました。
『離婚後夜』原作を読んだときに、髪型を実咲ちゃんに近づけようって自然と思えたんです。実咲ちゃんは、強い意志を持って相手に気持ちを伝えることのできる女の子。私は思ったことを伝えるところまで踏み出せないことが多かったのですが、髪を切ったことで、少しだけ気持ちを強く持てるようになったのか、自分が無敵になったような感覚が芽生えましたね(笑)。気持ちを強くもって演じることができたなって思っていますし、これまでより少し強くなれたかもって感じています。
――森高さんにも“変化”を与えた実咲役ですが、オファーを受けた時の印象は?
実咲ちゃんとの出会いのきっかけは、オファーをいただく前に佐藤快磨監督のワークショップに参加したことでした。その1週間ほど後に実咲役でのお話をいただいてびっくりしました。衣装合わせの時に、佐藤監督から“森高さんは僕がやりたいことをわかっているはずだから、頼りにしています”と声をかけられたんですけど、そこから撮影当日までは、もうドキドキして眠れない日々でした(笑)。ただ、ワークショップに参加していたことで、監督のやりたいことが理解できましたし、段々とドキドキは安心感に変わっていきましたね。現場でも話し合ったり提案させていただいたりしながら実咲ちゃんを演じることができました。
――作品の印象はいかがだったでしょう。
タイトルだけ見るとドロドロした不倫作品というイメージがあるかもしれないんですが、原作を読むと、想像以上に純愛で。人と人とのかかわり方や、恋愛を通して人が成長する姿が印象的だったので、そうした部分を大切に演じたいって思いました。
大人になるにつれて、気持ちを素直に伝えられないとか、一歩前に踏み出せなくて思い切れないっていうことが増えていくなと共感しつつ、1話で大きな一歩(モラハラ夫との離婚)に踏み出した香帆にキュンとしました。香帆のことを親友として守りたい!って感じたんですが、実咲はドラマ中盤までは香帆の決断を知らないんですよね。だから、台本を読んだときは、親友の頭の中をのぞかせてもらったような、そんな不思議な感覚もありました。
――森高さんはご自身で実咲と似ているなと感じる部分はありますか?
私自身、家族や友人を大切にしたい、みんなに楽しんでもらいたいと考えるタイプなので、実咲の友達思いな部分やまっすぐなところに親近感を感じますし、香帆のことを心から大切に思って演じることができたなって思います。
――香帆役の久保田紗友さんとは初共演。いかがでしたか?
初対面の時からとても気さくで、「“お紗友”って呼んで」って(笑)。現場では“お紗友”、“愛ちゃん”って呼び合って、空き時間にはずっとおしゃべりしていました。ホントに初共演だっけ?って思えるくらい居心地がよくて、ぎゅって仲良くなりました。
――公私ともに仲良く?
はい。だからこそ、1話を観た時に、真也(長谷川慎)が思っていた以上にイヤな奴で! 想像以上に香帆に冷たく当たるので、ショックを受けました(笑)。だけど、演じる長谷川さんは、まったくそんなことはなくて、穏やかで不思議な魅力のある方でしたね。ただ、香帆を裏切る旦那さん役なので意識的に少し距離を置くようにしていたかも(笑)。
(後半へ続く)
Profile
森高愛(もりたか・あい)
1998年1月14日、埼玉県出身。雑誌モデルを経て2014年『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系)のカグラ/トッキュウ5号役で連ドラ初レギュラーに。お菓子作りが得意で、「日本アイシングクッキー協会認定講師」資格をもつ。女優業の他に、TikTokerとしても活動。
インタビュー ニノマエヒビキ 撮影 横塚大志
ヘアメイク KANA SAKURAI(HITOME)
【第6話あらすじ】
伊織(佐野晶哉)の家で暮らしはじめ、穏やかな時間を過ごすようになっていた香帆(久保田紗友)。新たな連載作品として、学生の恋愛小説の執筆の依頼が来た香帆は、伊織との1日カップルの設定で“デート”を通して、学生の恋愛をリサーチすることに。
伊織が選んだデートコースは水族館。楽しそうな香帆の姿に見惚れる伊織は、思い切って手を取り、2人で手をつないだまま水族館デートを満喫する。伊織との“水族館デート”で気になったことをメモに取っていく香帆は、幼いころには両親と出かけたことがなく、真也ともデートをほとんどしたことがなかったことを思い返し、伊織と過ごす時間に喜びを覚えていた。
デートと称したリサーチを終えた帰り道、伊織は小指を差し出し「またこうしてデートてくれませんか?」と誘う。その言葉に、香帆もそっと小指を差し出して約束を交わす。
そんな2人を離れた所から見つめる影が――――。
一方の真也は、部屋は荒れ放題になり、洗濯も炊事もできず、出社時にはシワシワのシャツしかないありさまだった。仕事でもミスが目立つようになり佐藤部長(吉田ウーロン太)からはこれまでにないほどの叱責を受けていた。
そんな中、香帆から離婚したことを告げられた実咲(森高愛)は、その原因が真也とアカリの不倫関係だったことを聞きつけて…。
ドラマ「離婚後夜」は、ABCテレビで毎週日曜深夜0時10分、テレビ朝日では毎週土曜深夜2時30分放送。放送終了後、TVerで見逃し配信。