戦隊ヒーローから10年!森高愛 「志村けんさんの“アイーン”ばかりしていました」そこから、なぜ女優に?
Aぇ! group佐野晶哉主演ドラマ『離婚後夜』で、ヒロイン・香帆(久保田紗友)の親友・実咲役を好演している森高愛さんインタビュー。後編では人生初のショートヘアで実咲役を演じている森高さんのパーソナルな魅力にフォーカス。志村けんさんが大好きだった幼少期についてや、女優としてのターニングポイントなどをお伺いしました。
――友達想いな部分に共感しながら実咲役を演じている森高さんですが、どのような幼少期を?
志村けんさんが大好きで、物心ついた頃から小学2年生くらいまでずっと“アイ―ン”をしているような子でした。当時の写真は弟とあごを出している写真ばかりで(笑)。私が“アイ―ン”をしなくなった後も、弟はずっとあごを出していて、姉弟で“アイ―ン”を受け継いでいましたね。
――(笑)。“アイ―ン”女子だったんですね! そんな幼少期を経て、なぜ女優になられたのですか?
小学生の時に、お友達のお姉ちゃんがお芝居のレッスンに通っていたんです。お友達も一緒についていっているという話を聞いた時に“私にもできるかも”って興味を持ったのがきっかけでした。最初はキラキラしていて楽しそうっていう憧れからですね。
最初にいただいたのが雑誌『ニコ☆プチ』モデルのお仕事でした。すごく楽しくて高校生まで続けていましたが、大きく変化したのが15歳。『烈車戦隊トッキュウジャー』のカグラ/トッキュウ5号役でした。当時は右も左もわからない状態で現場に入ったのですが、スタッフさんをはじめ共演者のみなさんから一人の俳優として見ていただけたことで、責任をもって役を演じ遂げるということを学びました。
――『トッキュウジャー』の現場が、森高さんの女優としてのターニングポイントに?
そうですね…キラキラして楽しいだけではなくて、自分でしっかりと考えて演じることを学んだ1年でした。もっとお芝居をしたいという思いが芽生えたきっかけにもなりましたし、『トッキュウジャー』での1年は私にとって財産になっています。
――今年は戦隊への出演からちょうど10年目ですね。
はい。もっと役者として成長したいと強く感じる時期に、今回の実咲役と出会えて、しかもこれまでに演じた中で自分にいちばん近い役を頂けて。『離婚後夜』は、私にとってターニングポイントになる作品だと感じています。いつも以上に頑張るぞ!という強い気持ちを込められた作品になりました。
【役のために髪をバッサリ!! 女優・森高愛 インタビュー前編】
――そんな今作の現場、いかがでしたか?
実咲ちゃんの恋人・リュウジを演じている比嘉(秀海)くんとは、共演経験があって、その作品(映画『ただ、あなたを理解したい』)でも恋人役だったんです。なので、その部分でも素直に役に入ることができました。リュウジに怒りをぶつけるシーンで、実咲ちゃんには怒りよりも強い思いがあって、本気でリュウジを叩くのですが…。それは相手が比嘉くんだからこそ、本気で伝えられたような気がしていて。
――思いを乗せて演じられたと…。
はい。私の手形がしっかりと残るほど思いっきり。監督や比嘉くんと丁寧にすり合わせながら演じることができましたが、比嘉くんには痛そうで申し訳なかったです…。
――10年目の新たなターニングポイントとなった『離婚後夜』を改めて振り返ってみていかがですか?
人生で初めて髪を短くするとか見た目の変化も大きかったですが、心の面でも変化を感じることができました。実咲ちゃんって私が思う以上に、自分のことを大切にしているんじゃないかなと、ふと思ったことがあって。友達思いで真っすぐな性格なんだけど、巡り巡って自分を大切にすることができる女の子。私自身も周囲の人たちをこれまで以上に大切にして、自分のことも大切にしながら成長できたらなって、そんな気持ちが出てきたように思います。
私自身、周囲のお友達と話していると、みんなが大人として成長していく感覚があって、結婚や出産、仕事での昇格っていう話を聞いていると、私もステップアップしなきゃと感じていたんです。
だから次は“こんな作品に出演するよ!”ってお友達に話したとき、すごくうれしくて。
私にとってのステップアップは、まだまだ模索中ですが、新しい作品や役と出会って、演じ切っていくことだなって改めて感じています。
Profile
森高愛(もりたか・あい)
1998年1月14日、埼玉県出身。雑誌モデルを経て2014年『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系)のカグラ/トッキュウ5号役で連ドラ初レギュラーに。お菓子作りが得意で、「日本アイシングクッキー協会認定講師」資格ももつ。女優業の他に、TikTokerとしても活動。
インタビュー ニノマエヒビキ 撮影 横塚大志
ヘアメイク KANA SAKURAI(HITOME)
【第7話あらすじ】
カフェでのバイト中も、なぜ香帆(久保田紗友)がメガネからコンタクトレンズに変えたのか気になる伊織(佐野晶哉)。家に帰っても、その理由が気になり、集中できず、直接本人に聞くことに。香帆は、“地味な私のせいで、伊織くんに恥ずかしい思いをさせられない”と、実咲(森高愛)とプライベートサロンで自分に似合うメイクを教えてもらっていたことを告げる。そんな香帆に対して、伊織は、“これ以上、魅力的になるのは困ります”と真っ直ぐ香帆を見つめる。
香帆が自分のために努力していたことを知り、幸せな気持ちでいっぱいの伊織は、香帆のことを想いながらハヤシライスを作る。2人で夕食を食べている途中、香帆は単行本を手にしながら発売日が決定したことを報告する。「先生、おめでとうございます」「サイン、お願いします」と、2人でサイン会ごっこをしながら和やかな時間が流れる。
2人の距離が近づく中、真也(長谷川慎)とバッタリ鉢合わせする香帆。見違えるように美しくなった香帆に対して真也は、誰と住んでいるのか、どこに住んでいるのかを問い詰める。
数日後、真也からの着信が・・・会社に離婚したことを告げておらず、“急遽部長が自宅に来るから料理をふるまって欲しい”と告げられる。香帆は何も言わず電話を切った後、スマホを握りしめながら真也が毎日深夜まで飲み歩いて「同期の奴らに負けるくらいなら、ぶっ壊れた方がマシ」とボロボロになっている姿を思い出す—――
大雨の中、伊織がバイトを終えて自宅マンションに帰ってくると、エントランスにはアカリ(川津明日香)が待ち構えていて・・・
ドラマ「離婚後夜」は、ABCテレビで毎週日曜深夜0時10分、テレビ朝日では毎週土曜深夜2時30分放送。放送終了後、TVerで見逃し配信。