番組史上初の同点! 「ダブルヒガシ」が頂点へ! 「ABCお笑いGP」決勝
「第44回ABCお笑いグランプリ」は、全国から575組がエントリー。7月9日(日)にABCテレビ・スタジオで行われた決勝戦には、一次選考、決勝戦を勝ち上がった精鋭12組が顔を揃えた。司会は山里亮太(南海キャンディーズ)、アシスタントには本田望結が初就任。決勝戦の模様はABCテレビ(関西地区で放送)で生放送され、ABEMAでも生配信された。
決勝戦は、ファーストステージと、ファイナルステージの2ネタ方式を採用。審査は、初参戦の岩崎う大(かもめんたる)、陣内智則、7年ぶりの登場となる田中卓志(アンガールズ)、兵動大樹(矢野・兵動)、山内健司(かまいたち)、ユースケ(ダイアン)、リンゴ(ハイヒール)(※五十音順)という、幅広いジャンルの先輩芸人7名があたった。
ファーストステージでは、12組が3つのブロックに分かれ4分のネタを熱演。(※ネタ順はくじ引きで決定)。各ブロックの中で、審査員7人の総合評価が最も高かった1組が決勝に勝ち上がる。
Aブロックは、天才ピアニスト(吉本興業)、素敵じゃないか(吉本興業)、
こたけ正義感(ワタナベエンターテインメント)、サスペンダーズ(マセキ芸能社)の順で4組が登場。
突拍子もないボケと、それを上回るキレのあるリアルな動きのツッコミの漫才が爆笑を誘った「素敵じゃないか」がファイナルステージへ進出を決めた。
Bブロックには、ダウ90000(YOU GO sign)、令和ロマン(吉本興業)、
ハイツ友の会(吉本興業)、友田オレ(GATE)の4組が順に登場。
その中で、マイナス志向のボケとキャラクターが見事にマッチした漫才で沸かせた「令和ロマン」が、ファイナルステージ進出を果たす。
Cブロックは、ストレッチーズ(太田プロダクション)、ヨネダ2000(吉本興業)、
ダブルヒガシ(吉本興業)、オフローズ(吉本興業)の順でネタを披露。
居酒屋のキャッチセールスにピンポイントを当て、次々と“あるあるネタ”を繰り広げる漫才を披露した「ダブルヒガシ」が、ファイナルステージにコマを進めた。
ファイナルステージでは、ファーストステージと異なる4分のネタを披露しなければならない。各審査員の持ち点は100点。今回は、3組ともに漫才で挑んだ。
抽選の結果、トップバッターは令和ロマン。「恋愛リアリティーショー」をテーマに、演技力の光る爆笑恋愛ドラマを繰り広げた。
続くダブルヒガシは、誰も聴いていないという架空のラジオ番組を作り上げ、数々の笑いを散りばめた。
最後の素敵じゃないかは、エレベーターの緊急ボタン一つにこだわり、爆笑ネタを展開。
審査の結果、何と令和ロマンとダブルヒガシが671点という、番組史上初の同点に! そこで大会規定に基づき、ファーストステージの得点が高かった「ダブルヒガシ」(吉本興業)が第44代のチャンピオンに輝いた。彼らには、トロフィーと優勝賞金100万円の他、副賞が贈られた。
「ABCお笑いグランプリ」は、今年がラストイヤーとなった2人。それだけに、優勝の感慨もひとしおのようで、「ほんまに嬉しいですね。ABCをずっと獲りたくて。コントもあるし、ピン芸もあるし、漫才もあるなかで、若手で一番を獲れたのが嬉しいです」と東が歓喜の声を上げれば、大東も「全てが10年で区切られたりする中で、間に合ったという。ABCもYTVも獲れたというのは、ほんまに良かったです」と喜びを語った。
そんな2人は今回、優勝する自信があったのだろうか。大東が「優勝する自信は正直、五分やったんですけど、決勝には確実に行くと思ってました。優勝は運もあるんでね。でも、2本目をネタ合わせしながら仕上げていくにあたって、5割がドンドン6割、7割に上がっていって。ただ、決勝の舞台に立つことは分かってたというか自信があったので、自分が思ってることに対する答え合わせができて良かったです」。片や東は「ファーストステージを勝てれば優勝できるかな、という感じの2本目の仕上がりでしたね。ただ、どこのコンビが上がってくるかで変わってくるんで。でも、信じて良かったです」。と打ち明ける。
決勝戦で重要なポイントとなるのが、ネタ選び。
大東は「ネタは基本的に僕が選ぶんですね。1本目は、早い段階から決まってて。2本目をどうするか、みたいな」と手の内を明かす。しかし「1本目のネタは、自信があったというよりは、ABCのコンクールでやりたかったっていうのが強いかもしれないですね。何年か前もやろうとして、悩んだんですけどやめて。そこから、やらなくなったんですよ。で、ある日、もう一回やってみたら『やっぱりエエなぁ』みたいになって。良いネタやからと今年に持ってきたんですよ」と東。大東曰く、「前は、ビビッてもうたんですよ。(キャッチセールスという)テーマがテーマなだけに。今年の最終予選も、あのネタをしてるんですけど、ちょっとだけ倫理的にどうなんだという懸念点はありました。ギリまで東はビビってましたけど」と、ネタ選びの難しさを語った。
とはいえ、ファイナルステージは2組のコンビによる、史上初の同点となった。「いやぁもう、どうなんねんって感じ。ルールを知らなかったんで、同点やった場合とかのことも考えてないし。負けたらどうしよう、勝ったらどうしようとかしか考えてなかったんで、パニックになりましたね」と笑顔で振り返れば、大東は「例えば審査委員長が最後に決めるとかなら、審査委員長は誰やと。リンゴ姉さんか? じゃ、リンゴ姉さんは令和ロマンの時に、メチャクチャ弾けるもぎたて笑顔で笑ってたし」と、その瞬間の複雑な心境を打ち明けて笑わせた。
【ダブルヒガシ プロフィール】
ダブルヒガシは、ともに大阪府大阪市出身の大東翔生(30)と東良介(30)が、2014年4月にコンビを結成した。2人は、高校の同級生。
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- 依藤たかゆき(サスペンダーズ)
- 兵動大樹(矢野・兵動)
- 友田オレ
- 古川彰悟(サスペンダーズ)
- 吉原怜那(ダウ90000)
- 吉野晋右(素敵じゃないか)
- 園田祥太(ダウ90000)
- 大東翔生(ダブルヒガシ)
- 宮崎駿介(オフローズ)
- 山内健司(かまいたち)
- 山里亮太(南海キャンディーズ)
- 岩崎う大(かもめんたる)
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- 東良介(ダブルヒガシ)
- 松井ケムリ(令和ロマン)
- 柏木成彦(素敵じゃないか)
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