遺書で涙涙涙の“タイトル回収” カラス天狗と人間女性の本音に号泣する『となりの妖怪さん』第9話
人間の女性が遺書につづった内容と、カラス天狗の譲れない思いは一緒だった……。アニメ『となりの妖怪さん』第9話で明らかになったこの2人の本音と、遺書の秀逸すぎる“タイトル回収”に、視聴者から「涙腺に来ました」「泣かされました」といった声が続出している。
【動画】号泣展開からの最後の描写が不穏……。カラス天狗が見守る少女に何かが忍び寄り……!?
アニメ『となりの妖怪さん』の原作は、イラストレーター兼マンガ家・nohoの同名コミック。マンガ配信サイト「マトグロッソ」で掲載され、現在はその外伝が掲載中だ。小さな田舎町で共存する、妖怪と人と神様たちの日常が描かれる。第9話(6月1日放送回)では、カラス天狗の“ジロー”こと縁火山次郎坊(CV:比嘉良介)と、故人・杉本ハル(CV:生天目仁美)の本音が明らかになった。
大切な存在だったハルを亡くし、彼女が死ぬ間際に呟いた「私のことを忘れてほしい」という言葉に、何十年も苦しんでいたジロー。この苦しみをハルのひ孫である“むーちゃん”こと睦実(CV:結川あさき)に相談すると、彼が想像していなかった言葉が返ってきた。それは、「ひっどい! そんなのないよ! だって、ジローは忘れられないんでしょ? 覚えておきたいんでしょ? だったら、言うことを聞かなくていいと思う!」という言葉だった。
これによってジローは、自分の本当の思いに気付くことに。生前のハルとの過去を思い出しながら、「(忘れるなんて)できるはずがないだろ……。たとえ、君の願いでも……。とても、できない……。忘れたくないよ……。」と涙を流した。このシーンにX(旧Twitter)上では、「むーちゃんの子供らしいシンプルな物言いがジローに響くのが涙腺に来ました」「むーちゃんの言葉にジローは救われた」「忘れたくない記憶は忘れなくていい。すごく大事」といった声が続出した。
ジローがようやく自分の本音に気付いたシーンに加えて、ハルの遺書がむーちゃんの家から見つかるシーンも多くの視聴者の涙を誘った。遺書はジロー宛てで、「私は、いつか死ぬ間際、貴方に、私のことを忘れてほしいと、願ってしまう気がしているのです」「自分勝手な私を、どうかお許しください」などと書かれていた。しかし、「私のことを忘れてほしい」という願いは、彼女の本音ではなかった。遺書には続きがあり、「本当は私の願いを、断ってほしい。ひどいことを、と怒ってほしい」「叶うならば、ずっと貴方のとなりに居たい」などとつづられていたのだ。
遺書につづられたハルの本音に加えて、アニメのタイトルである『となりの妖怪さん』を彷彿させる言葉は、視聴者の心をさらに揺さぶった。X上では、「むーちゃんのひぃおばあちゃんの、次郎への手紙に泣かされました」「ハルさん、本心はジローさんと一緒だったんだな…」「となりに居たい……ハルさんの想いからのタイトル回収はズルいな……」「となりの妖怪さんってそういう……」「タイトル回収。お見事也哉……」といった声が相次いだ。
涙なしには見られないアニメ『となりの妖怪さん』は、毎週土曜深夜2時よりANiMAZiNG!!!枠で放送中。動画配信サービスTVerでは、毎週水曜12時より同アニメの見逃し配信を実施中だ。