唯一の肉親、我が子、夫、親友を亡くし…絶望した女性の“最期の言葉”に胸が苦しくなる『となりの妖怪さん』第8話
カラス天狗と人間の女性の悲しい過去を描いたアニメ『となりの妖怪さん』第8話に、視聴者から「残酷すぎる……」「結果的に呪いみたいになってしまった」といった声が。度重なる不幸を味わった末に絶命した女性の、“最期の言葉”に胸が締め付けられる……。
【動画】「涙止まらない回でした」「1話分まるっと泣きっぱなし」 ラストシーンのカラス天狗の独白も辛い……。
アニメ『となりの妖怪さん』の原作は、イラストレーター兼マンガ家・nohoの同名コミック。マンガ配信サイト「マトグロッソ」で掲載され、現在はその外伝が掲載中だ。小さな田舎町・縁ヶ森町で共存する、妖怪と人と神様たちの日常が描かれる。第8話(5月25日放送回)では、縁ヶ森町を大昔から守り続けるカラス天狗の「ジロー」こと縁火山次郎坊(CV:比嘉良介)と、彼の大切な人・杉本ハル(CV:生天目仁美)の過去が明らかになった。
父親のようにずっと見守ってくれたジローと仲が良く、いつも笑顔だったハル。その太陽のようにまぶしい笑顔は、相次ぐ不幸で消えていった。ハルは、唯一の肉親である母親を結婚式前に、結婚後には災害で我が子と親友を、そして戦争で夫を失ったのだ。大切な人が次々と死んでいく悲しさで、ハルは「寂しい、虚しい……こんなに辛いのなら、いっそ……」と追い詰められていった。
そんなハルを、ジローは懸命に支えた。「ハルちゃん、君は1人じゃない」「これからも見守っていくよ。俺はいなくなったりしない」と言い聞かせたが、心が壊れたハルにその言葉は届かなくなっていった。
そんな中で、さらなる悲劇がハルとジローを襲った。再び起きた災害に、ハルが巻き込まれたのだ。ジローが駆け付けた時には、瓦礫に埋まったハルは大量に出血していて助かる見込みがない状態だった。それでも彼女は最期の力を振り絞り、涙を流しながら「お願い……私のこと、忘れてほしい……」「ごめんね……」とだけ、ジローに伝えた。
ハルは、残される側の辛さを知っているからこそ、ジローに自分のことを「忘れてほしい」と言ったのかもしれない。しかし、彼女のこの最期の言葉は、結果的にジローを何十年も苦しめることになるのだった……。ハルのセリフにX(旧Twitter)上では、「ハルさんはジローを思って言ったつもりが残された者にとっては残酷すぎる……」「心からの優しさや気遣いからの言葉でも、相手を傷つけることもある」「少しでも自分みたいな思いを抱えることが無いようにっていう気持ちもあったのかもしれないけど、結果的に呪いみたいになってしまった」「『忘れないで』の呪縛より愛する人からの『忘れてほしい』の方が絶対辛い」といった声が続出した。
はたしてジローは、辛い過去と今後どう向き合っていくのか? 周りに心配をかけないように何事も抱え込んでしまう彼を、ハルの子孫である「むーちゃん」こと睦実(CV:結川あさき)は救えるのか? 2人の今後の関係の変化が気になるアニメ『となりの妖怪さん』は、毎週土曜深夜2時よりANiMAZiNG!!!枠で放送中。動画配信サービスTVerでは、毎週水曜12時より同アニメの見逃し配信を実施中だ。