「結婚も子どもも私は望まないけど…」 幼なじみパートナーの死別秘話に涙が止まらない『となりの妖怪さん』第7話

アニメ『となりの妖怪さん』第7話で、幼なじみの男女パートナーの馴れ初めと永遠の別れが描かれた。2人の特別な関係は、「なんかもう涙なしでは見られない」「先に逝く者は何を残し、残された者はどう生きるかを考えさせられた」などと、多くの視聴者の心に響いたようだ。

©️noho・イースト・プレス/「となりの妖怪さん」製作委員会

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アニメ『となりの妖怪さん』の原作は、イラストレーター兼マンガ家・nohoの同名コミック。マンガ配信サイト「マトグロッソ」で掲載され、現在はその外伝が掲載中だ。とある小さな田舎町・縁ヶ森町で共存する、妖怪と人と神様たちの日常が描かれる。第7話(5月18日放送回)では、67歳の縁ヶ森町民・西谷和彦(CV:田中秀幸)と、その亡きパートナー・奈美子(CV:井上喜久子)の過去が明らかになった。

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同い年で幼なじみの関係だった和彦と奈美子。奈美子は13歳の時に引っ越してしまうが、19歳の時に和彦と偶然再会することに。再会の場所は、とある喫茶店だ。後ろの席で「どうやら俺達、合わなかったみたいだ」「そうだね……」という会話を耳にした奈美子は、「別れ話か……!?」と内心ソワソワ。そーっと振り返った彼女が目にしたのは、大切な人にフラれたばかりの和彦だった。

そこから和彦と奈美子は、会えなかった時間を埋めるかのように色々なことを話した。そして次第に、互いの感性や価値観が似ていることに気づき、親友のような関係になっていった。

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和彦と奈美子が、「親友のような関係」から「一生を共にするパートナー関係」になったのは、まだ若い2人がドライブで海にやってきた際のこと。「私はなるべく、ありのまま生きたいのよ。自然に沿って、抗わずに死んでいきたい。結婚も子どもも私は望まないけど、カズくんとなら、一緒にいたいな、なんて……」と、奈美子が和彦に素直な思いを明かしたのだ。これに対して和彦は、「僕もナミちゃんのこと、妻って呼びたいくらい一緒にいたいよ。いや、一生かな」と答え、笑い合う2人はとても幸せそうだった。

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しかし、命がある者の「幸せな時間」には必ず終わりがやってくる。幸せの崩壊の原因は、60歳になった奈美子の身体に起きた異変だった。先祖が「芭蕉の精」である彼女は、遺伝で皮膚を含めた臓器のほとんどが機能不全になりかけていたのだ。医師いわく、治療法は現状なく、薬で病気の進行を遅らせることしかできなかった。

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絶望的な状況でも、奈美子は明るかった。「私の望みは、ありのまま生きて、ありのまま死ぬこと。薬で命を延ばすより、枯れていくのが正しいんだ。1つの種も残さなかったけど、枯れて土に還るまで、一緒にいてほしいなあ」と和彦に微笑みかけた。そんな笑顔の彼女とは対照的に、和彦は涙が止まらなかった。そして2人は、ついに“永遠の別れの日”を迎えた……。

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車のつくも神「ワーゲン」こと西谷千彰(CV:川島得愛)目線で描かれた、和彦と奈美子の過去に心を打たれた視聴者は多い。X(旧Twitter)上では、「なんかもう涙なしでは見られない」「カズヒコさんと亡き奥さん、ワーゲンさんの絆の強さを想わせる回だった」「いろんな愛があるんだね」「先に逝く者は何を残し、残された者はどう生きるかを考えさせられた」といった声が寄せられた。

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なお、アニメ『となりの妖怪さん』は、毎週土曜深夜2時よりANiMAZiNG!!!枠で放送中。動画配信サービスTVerでは、毎週水曜12時より同アニメの見逃し配信を実施中だ。

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