「ポツンと一軒家」兄も弟も19歳で事故死、父母とも死別…次男は18歳で九死に一生の事故。独りで守る土地はハイテクと信仰が交差する場所

衛星写真で見つけた謎の一軒家の実態を徹底調査する番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ)。10月18日(日)の放送回では、福岡県のポツンと一軒家を訪れた。

【TVer】福岡の山奥で、先祖代々200年以上も続く一軒家を捜索! 家族の思い出が残る地と田んぼを守り続ける男性のライフストーリーとは――。

杉林と田んぼの美しい風景が広がる中に、大きなコンクリート造りの邸宅が出現。捜索隊は、平らな屋根にいくつものソーラーパネルを乗せたポツンと一軒家にたどりついた。いきなりの訪問に対応してくれたこの家のご主人(62歳)は、「知り合いからそのうち『ポツンと一軒家』が訪ねてくるのではないかと冗談で言われていた」と笑顔を見せてくれた。

以前は200年以上続いた茅葺き屋根の古民家があったが、現在の住居は、築約50年を迎える鉄筋コンクリート造の2階建て。山中の一軒家としては珍しい造りだ。建築時には細く急峻な山道を大型のミキサー車が何度も往来し、生コンクリートを運んできた大掛かりな工事を覚えているとご主人は回想した。

衛星写真からも見えた屋根の上の大きなソーラーパネルは、10年ほど前に700万円をかけて設置したもの。売電システムを活用すると実質的な電気代はほぼゼロとなり、時にはプラス収支となるのだそう。

今はポツンと一軒家だが、元々は7~8軒の集落があった。江戸時代に8代前の先祖が、この福岡県の山の上へ移り住んだのが始まりだと伝わっている。

古来よりこの辺りには山を神聖な場所と崇める山岳信仰が根付いており、修験者たちが山にこもり、厳しい修行を重ねたという。修験者たちが巡礼する33カ所の札所の19番目が裏山にある。その札所に加え、立って歩くのも難しい急斜面には、修験者たちが祀った水の神様と火の神様がいる。これらをご主人や近隣の住民たちが200年もの間、守り続けているのだそう。

米農家を営む家に、三兄弟の次男として生まれたご主人。地元の工業高校を卒業後、自動車部品の製造工場に就職。その後24歳の時に家具の販売会社に転職し、2年前に60歳で定年退職してからは、週5日、嘱託で家具の配送業務を続けながら、両親から受け継いだ田んぼで、イノシシやアライグマなどの野生動物と戦いながら米作りをしている。

両親と三兄弟の5人で暮らしていたが、兄も弟もそれぞれ19歳の時に交通事故で早逝。さらに28年前に父が、13年前には母がこの世を去ったという。

家族の話を聞いていると、高校の同級生や地元の仲間たちが来訪。思い出話に花が咲くなか、ご主人が18歳の雪の日に原付バイクで大事故に遭い、7か月も入院した過去を明かした。

現在は、このポツンと一軒家で一人暮らしをしているご主人。しかし、よく遊びに来てくれる仲間がいて、家具を運ぶ仕事もあるので寂しくはない。これからも家族との思い出が残るポツンと一軒家と、先祖から受け継いだ田んぼを「やれる所まで、やってみます」と、守り続ける決意を穏やかな口調で語ってくれた。

ゲストに大谷亮平と足立梨花を迎えたバラエティ番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ)は、10月18日(日)の放送で紹介された。

ABCテレビ・テレビ朝日系列「ポツンと一軒家」は、毎週日曜ごご7時54分から放送中。TVerでも無料見逃し配信。

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