神戸・住吉の公園に“ミステリーサークル”!? 伝説が眠る巨大な古墳は、なぜ謎の円形スペースだけになってしまったのか?

阪神「住吉駅」から徒歩4分。住宅街のなかにある公園に、“ミステリーサークル”があるという。今回は、タレントの河合郁人とABCテレビの福井治人アナウンサーのNDYコンビが調査に挑んだ。
【TVer】「きょう うまくいかない」とスネた河合。福井アナ、何をやらかした?
■ 公園の真ん中に突如現れた“謎の円郭”! その正体とは?
公園へ向かうと、そこには異様な光景が……。
公園の中央、およそ3分の1を占める広大な敷地が柵でぐるりと囲まれており、まさに“ミステリーサークル”そのものだ。

お城にしては小さいものの立派な佇まいのミステリーサークルをぐるりと確認しつつ、敷地内に建てられた石碑を見つけた2人。確認してみると、そこには「東求女塚(ひがしもとめづか)の碑」という文字が刻まれている。
そう、このミステリーサークルの正体は、「かつて一人の女性を巡って争った男性の墓」という伝説が残る『東求女塚古墳(ひがしもとめづかこふん)』だったのだ。

しかし、案内板をよく読んでみると、公園に残っているのは「墳丘の一部」のみで、元々は全長80メートルにも及ぶ巨大な前方後円墳であったものの、ほとんどが消失してしまっているという。
一体なぜ、明治時代にこの巨大な古墳を崩さなければならなかったのだろうか?
■「災い?」「田んぼ?」「埋め立て?」

なぜ、古墳の一部しか残らなかったのか?
その謎を解くのが、今回のミッションだと悟った2人は、公園だけでなく、その周辺の調査を開始する。
途中、阪神・淡路大震災の慰霊碑や住吉公園雨水貯留施設などを見つけ、災害に関係あるのでは? と考えた2人は、兵庫の歴史に詳しい道谷先生へ方向性の確認をするも、まったく的外れ。
実は、この姿になったのは明治時代。そもそも全長80mもあった古墳を、なんのために崩したのか?
それが解れば、今回の100点ゲットとなる。

そこで、「魚崎駅の方向へ歩いてみてください」という先生のヒントを頼りに、酒蔵トンネルや住吉川の周辺を調査することに。

当初は「電車が関係しているんじゃないかと思うけどね」とつぶやいていた河合だが、住吉エリアが酒処であることから、最終的には「酒造りに使うお米の田んぼを作るため、古墳の土を耕した!」 と考察。

しかし、田んぼを探すうちに海を望む景色が広がるのを見て、福井アナが「海が近いから、土砂を使って海を埋め立てて土地を増やした!」と推理。
さらに、防波堤らしき構造物を見つけ、「これだ!絶対間違いない!」と自信満々で回答に挑んだ2人だったが——


——判定は0点だった。
■本当の理由は「あの交通手段」のためだった

先生が指し示したのは、阪神「魚崎駅」と住吉川の位置関係だった。
実は明治38年に阪神電車が開通した際、魚崎駅の真横を流れる住吉川を電車が越えるため、緩やかな「坂(勾配)」を作る必要があったのだ。その坂を作るための土砂として白羽の矢が立ったのが、すぐ近くにあった東求女塚古墳。
つまり、公園に残されたミステリーサークルは「阪神電車が住吉川を越える坂をつくるために削られた古墳の痕跡」なのだった。

足元に眠る歴史のスケールと鉄道開通のドラマを紐解いたこの調査の模様は、情報番組『news おかえり』(毎週月曜~金曜午後3時40分、ABCテレビ)内の「河合&A.B.C-Z塚田×福井アナ なんでやねん!?」9月29日放送回で紹介された。



