大好評放送中の『●●ちゃん』では１０月１５日放送の第７話より、最終章となる『不倫ちゃん』がいよいよ開幕！　既婚男性との不倫セックスでしか自己肯定感を得られない真湖を演じる大久保桜子さんへ、インタビュー前編では作品の魅力や、本作での真湖の見せ場について伺いました。

　

――まずは、『●●ちゃん』のオファーを受けた時の印象はいかがでしたか？

「最初にお話をいただいて、原作に目を通したときに“これは地上波で放送できるのかな？”と感じたのが正直な第一印象でした（笑）。きっと放送できる範囲で描いていくんだろうなと考えてみると、とてもコメディ色の強い、ポップな作品だと感じたので、楽しみな部分が大きかったです。お話を読んでいくと、3人それぞれに問題を抱えているものの、キャラクターにかわいらしさがあって、すごくおもしろかったですね」

――大久保さんが演じた真湖については？

「そうですね。私の性格とはすごくかけ離れているなあというのはありつつも、きっと本当は悲しくて、寂しい女の子なんだろうなとも感じていて。脚本を読むほどに真湖への愛着が湧いてきました」

――ということは、真湖にシンパシーを感じる部分も？

「んんーー⁉　シンパシーはどうでしょうか（笑）。彼女はいつも会社ではフィルターを被せた素の自分ではない自分を演じているんですね。そうやって考えていくと、私自身もホントのホントの自分っていうのは、お仕事の時の自分とはちょっと違うところが見えてくるので。そうですね…。常ににこやかでいよう、人に愛されよう、というような真湖の雰囲気にはシンパシーを感じるかもしれないですね(笑)」

――(笑)。共感点、探してくださってありがとうございます。では、真湖を演じる上で今回のお芝居はどのように？

「今作では、塚本（連平）監督が好きに演じさせてくださったのが大きくて。まず1回目に、自由に演じてみて、そこから監督がこうしよう、というアイデアがあれば言ってくださるんです。私が提示したお芝居で面白いと思ったらすぐに“いいね！”っておっしゃってくださるので、撮影の日々の中で、もうちょっとチャレンジしてみよう！というポイントがいくつもありました。あまり考えずに、脚本を読んだときに率直に感じた印象をそのまま演じてみたり、思うまま動いてみたり。そうしたチャレンジが多かったので楽しかったです」

　

――チャレンジしたシーンというのは？

「3人がサウナで集まるシーンは、とにかく各々がやりたいことをどんどん織り交ぜながら作っていきました。台本にない動きやセリフを出し合ったのはサウナシーンが一番多かったですね」

――ちなみに、大久保さんは普段サウナへ行くのですか？

「実は私、すぐにのぼせちゃうので、サウナってほとんど行ったことがないんです。湯船につかるのも苦手なので、行ったとしても1分もいられないかもしれない…でも今回、増田（有華）さんが大のサウナ好きということで、サウナについてのお話もたくさんしたので、チャレンジしてみようかな？という気持ちまではきています（笑）」

　

――のぼせないようになさってください(笑)。それでは、『●●ちゃん』での、真湖の見せ場について教えてください。

「『高学歴ちゃん』編で、秋山ゆずきさん演じた貴子が、詐欺に遭ってお金をだまし取られてしまうのですが、そのときに真湖が詐欺を企てた男性のアカウントをスマホで“特定”するシーンです」

――サウナでのあの印象的なシーンですね！

「そうです。あのシーンは、真湖の周りを360度クルクルと、カメラで円を描くように撮影したのですが、多次見隼斗監督がとてもこだわってくださって。撮影ではドラマ『ガリレオ』風にしようとおっしゃっていて、“指ではなくて、身体全体でスマホ検索してほしい”とリクエストがあったので（シーンを再現しながら）“シャキーン！　シャキーン！”って、オーバーに検索したりして、面白い撮影でした！」

　

――こちらのシーンは第６話の放送スタートから9分くらいのシーンですね。もう一度観てみようと思います！

＜ニノマエヒビキ＞

　

プロフィール

大久保桜子

1998年7月20日生まれ。神奈川県出身。2017年に「宇宙戦隊キュウレンジャー」で女優デビュー。その後も話題作に出演を重ね、2023年にはドラマ「●●ちゃん」（ABCテレビ）、ドラマチューズ！「くすぶり女とすん止め女」（テレビ東京系）と立て続けに出演。また、自身3冊目の写真集「candle」を発売し、恋愛リアリティショー「オオカミちゃんには騙されない」（Netflix）にも出演するなど、今後もさまざまな活躍が期待されている。

　

『●●ちゃん』は、毎週日曜深夜0:55～にて放送中（DMM TVにて同時配信、TVerにて見逃し配信）。第1章は、セックスによって他者を理解しようとする史恵(増田有華)の超フリーダムな性生活を描く 『セックスちゃん』。第2章は、東大卒という高学歴の呪いに囚われ、恋愛とセックスで行き詰まる貴子(秋山ゆずき)の衝撃のロマンス 『高学歴ちゃん』。 そして第3章はドラマオリジナルストーリー、既婚男性との不倫セックスでしか自己肯定感を得られない真湖(大久保桜子)の略奪愛憎物語 『不倫ちゃん』のオムニバス作品。