社会問題化するフェイクニュースと人気YouTubeチャンネル・COCHO COCHOの裏側に迫る!『横山太一のサイドアタック!』

2026年8月7日に放送されたABCラジオ『横山太一のサイドアタック!』。パーソナリティの横山太一アナウンサーが、気になるテーマのスペシャリストを迎え、新たな発見を探る1時間。

番組前半は、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター教授の山口真一さんをゲストに、社会問題化する「フェイクニュース」との向き合い方を深掘り。後半は、チャンネル登録者数24万人超の人気YouTubeチャンネル『COCHO COCHO』を手がける西松屋チェーンの西野正彦さん、吉村俊哉さん、そして制作会社チャビーの木庭亮さんを迎え、その人気の秘訣に迫った。

「自分は騙されない」という人ほど危ない。フェイクニュースとの向き合い方

©️ABCラジオ

番組前半のゲストは、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター教授の山口真一さん。SNSの普及によって深刻化するフェイクニュースの問題について話を伺った。

山口さんは、SNSが選挙に与える影響が年々増大していると指摘。2026年2月の衆院選では、関連動画の再生回数が2年前の約10倍にあたる28億回に達したというデータを紹介した。

SNSが社会的な影響力を強めるほど、そこに存在する偽情報が人々の投票行動に与える影響も大きくなる。山口さんが行った実証実験では、フェイク情報は特に「中庸な意見の人」に効きやすいことが分かったという。「弱い支持をしている人って、人数で言うと非常に多い。つまり選挙結果を左右する力がある。そういう人たちが、フェイク情報によって考えを変えやすい」と警鐘を鳴らす。

近年、AIによって精巧な偽画像や動画が作られる「ディープフェイク」も問題になっている。山口さんは、公的機関や報道機関ですら騙されるケースがあると述べ、「人間が全部100パーセント区別するのは不可能に近くなってきている」と語る。

では、私たちは偽情報とどう向き合えばいいのか。山口さんは「画像とか映像も、もう偽物もいっぱいあるんだよということを前提に、この情報空間に接することがすごく大切」だと話す。

さらに、自身の研究で「自分は物事を批判的に考えられていると自信たっぷりな人ほど、フェイク情報に騙されやすくて拡散しやすい」という衝撃的な事実が判明したことを明かした。「謙虚な気持ちで情報空間に接するのがまず大事」だと強調した。

そもそも偽情報が発信される動機とは一体何なのか、そこには3つの動機があると山口さんは詳しく語った。

「台本は一切ない」人気YouTube『COCHO COCHO』の裏側

©️ABCラジオ

番組後半は、西松屋チェーンが運営するYouTubeチャンネル『COCHO COCHO』の制作陣が登場。西松屋チェーンの西野正彦さん、吉村俊哉さん、制作会社チャビーの小庭亮さんから、チャンネルの魅力や制作秘話を聞いた。

『COCHO COCHO』は、「こどもと元こども」をコンセプトに、子どもたちのありのままの姿を映し出す動画で人気を集め、チャンネル登録者数は24万人を超えている。

企画のきっかけは、音楽チャンネルの『THE FIRST TAKE』だったという。チャビーの小庭さんは「一発撮りのYouTubeチャンネル。それでコンセプトばっちりこう分かりまして」と、西松屋への提案時を振り返る。

そのコンセプト通り、動画に台本は一切ない。「台本で語らせたら子どもおもしろくないですもんね」と小庭さんが語るように、企画にはあえて「余白」を残し、子どもたちの予測不能な言動を引き出しているという。撮影は1本の動画のために1時間以上カメラを回し続けることもあるというから驚きだ。

さらに驚くべきは、チャンネル開設から半年間、西松屋が運営していることをほとんど明かしていなかったという事実。西野さんは「最初のお約束だったんです、チャビーさんとの。企業色を出してしまうとおもしろくない」と、その意図を説明。あえて運営元を隠すことで、「これなんだろう」「誰が何のためにやってるんだろう」という視聴者の興味を引き、チャンネルの成長につながったという。

当初のターゲットは子育て世代を想定していたが、蓋を開けてみるとなんと大学生から20代の若者からのコメントが多かったという。なぜ今、若者たちに『COCHO COCHO』が刺さっているのか?そしてこの番組のこれから目指す姿とは。

この番組の全編はradikoタイムフリーで配信中。

番組情報

金曜スペシャル 横山太一のサイドアタック!

関連記事