「演じているというより生きている」ABC北村真平アナ×新人声優・藤井眞凛がアニメの名言を語り尽くした熱狂の夜

ABCアナウンサーの北村真平が3週連続で担当するABCラジオの特別番組『金曜スペシャル 北村真平のあいがけ』。異なる分野のゲストを迎え、その掛け合わせで生まれる新しい味を探るこの番組の最終回となる第3夜が放送された。ゲストは、新人声優の藤井眞凛さん。アナウンサーと声優、同じ「声」を仕事にしながらも普段は交わることの少ない二人が、プロ論からディープなオタクトークまで、熱量高く語り合った

©️ABCラジオ

兵庫県出身の藤井さんは、声優になってまだ1年ほどの新人。声優を目指したルーツは、物心ついた頃からアニメや漫画に囲まれた環境にあった。ケーブルテレビがあり、母親もアニメ好きで声優を目指したかったという過去を持つ。そんな彼女が最初に衝撃を受けた作品は『おジャ魔女どれみ』だった。

この作品について藤井さんが「どれみちゃんたちのあの物語が好きで」と語ると、北村アナも「僕、大人になってから1回ちゃんと見たんですよ」「信じられないぐらいボロ泣きしてしまって」と熱弁。魔法少女でいられない成長のステップや、やがて来る別れに向けた心の準備の描写に「嗚咽出ますよね」と語り、二人のオタクトークは序盤から熱を帯びていった。

 「演じるというより生きている」プロが語る声優論

オリコンニュースから、声優の山寺宏一氏が映画の舞台挨拶で1人5役をこなしたという記事が紹介されると、藤井さんは山寺氏を「神様」と表現。「私なんかじゃ到底、言い表してはいけない」と、その存在の大きさを語った。

藤井さんが語る山寺氏のすごさとは、「演じるっていうよりも、生きてるなっていうふうに私は思います」という点。作品の中でキャラクターを生かしている力が圧倒的だという。

この言葉をきっかけに、声優の役作りの裏側へと話は深まる。藤井さんによれば、キャラクターを深掘りしていくうちに声ができていくタイプや、地声をベースに考えるタイプなど、アプローチは人それぞれ。役を理解するために、物語には出てこない「ifの状況」まで設定する声優もいるという。

さらに、セリフを言う際の相手との位置関係、声の向きや距離感まで計算することもあると明かし、アナウンサーとは異なるアプローチに北村アナも感心しきりだった。

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二人がアツく語り合うアニメの名言はこれだ!

番組のハイライトは、二人がそれぞれ選んだ「アニメーゲン(アニメの名言)」を紹介するコーナー。

北村アナが選んだのは、アニメ『違国日記』から、主人公の叔母・槙生が放つ「あなたを愛せるかどうかは分からない。でも、私は決してあなたを踏みにじらない」。両親を亡くした姪を引き取る決意を固めるこのセリフを、声優・沢城みゆき氏が少し震える声で演じたことで「初めてなんか血と体温が槙生に通った」と絶賛した。

続いて藤井さんが選んだのは、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の主人公・草薙素子のセリフ。藤井さんは「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ」と、役になりきってセリフを披露。その迫力に北村アナは「うお、鳥肌が」と圧倒された。

藤井さんは、素子を演じた田中敦子氏を「一番と言っても過言じゃないぐらい大好きな方」と語り、強い女性を演じる際の突き刺すような声と、ナレーションで見せる優しい声色のギャップに魅了されたと熱弁。二人のトークは「ただのオタクのファミレスになってる」と自認するほど白熱した。

番組の終盤、藤井さんは今後の目標として「見てる皆さんのキャラクターとか作品に対するこう気持ち、の中に入っていけるような声優でいたい」と語った。また、強い女性役や少年漫画のキャラクターを演じたいという夢も明かした。

アナウンサーと声優という異色の「あいがけ」は、互いの仕事へのリスペクトと、作品への深い愛情が共鳴し、予想以上の化学反応を生んだ。北村アナが「オタクのギアでしゃべっていたので、今若干声飛んでるんです」と語るほど盛り上がったこの模様は、ABCラジオのポッドキャストで聴くことができる。

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