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借金苦、段ボールで寝る極貧生活…大阪・天六で愛される福井のソウルフード! 絶品ソースカツ丼の人気店が明かす壮絶な過去とは?

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©ABCテレビ

街のおいしい店に潜入し、店主の人柄からにじみ出る人気の秘密を発見するシリーズ「実録!人情食堂」。今回は、大阪・天六の路地裏で40年愛され続けるとんかつ店を取材しました。

大阪メトロ・天神橋筋六丁目駅から北西へ徒歩10分ほど。にぎやかな大通りから路地を1本入った、下町の雰囲気が漂う街角にあるお店が「とんかつ 㐂多呂(きたろ)」です。

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創業およそ40年。名物は、3枚の大きなトンカツが丼を覆う「カツ丼」。卵とじではなく、秘伝のソースにドボンとくぐらせた揚げたてのカツでご飯が進む看板メニュー。「大阪にいながらにして、福井のソウルフード“ソースカツ丼”が味わえる」と評判です。

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豚肉はあっさりした中にも強い旨みがある淡路島のブランド豚「えびすもち豚」。カツ丼に、一般的にはあまり使われないもも肉を使うのが特徴で、「うちのソースカツ丼はもも肉じゃないと合わない」とこだわりを話すのが、こちらの二代目店主・宮田泰弘さん(48)です。

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一緒に厨房に立つのは、今も現役の初代店主で父の忠彦さん(81)と、その妻あい子さん(76)。厨房とホールを行ったり来たりと忙しいのは泰弘さんの妻・真由美さん(41)。家族4人でお店を支えています。

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午前6時、「㐂多呂」の一日が始まります。店のシャッターを開けて水をまき、神棚に手を合わせるのはあい子さん。忠彦さんは店の周りを掃除します。

朝一番に炊くお米は2升(20合)。福井から取り寄せたコシヒカリです。福井県はあい子さんの出身地。こちらのカツ丼がソースカツ丼なのは、あい子さんの故郷を愛する思いからなのです。

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まもなく、泰弘さんが肉の仕込みを始めました。筋を一本一本丁寧に取り除くのは、口当たりをよくするため。こうすることでサクっと噛み切れる、食べやすいカツになります。女性客が噛みちぎるところを人に見られずに食べられるように――そんな泰弘さんのやさしさも込められています。

【動画】パン粉はカツ丼用の細かいものとロースカツ用の粗いものを使い分け。細かいパン粉は油の吸収を抑え、ソースが馴染みやすくなるそう

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午前11時、お店がオープンするとお客さんが続々と入り始め、12時半にはほぼ満席に。お店の近所にある会社に勤め、20年来の常連という男性は福井県出身。「㐂多呂」のカツ丼は、本場・福井のソースカツ丼の味を「超えてる」と大絶賛です。

そんなカツ丼がここに根づくまでには、初代ご夫婦の想像を絶する苦労がありました。忠彦さんは有名な日本料理店に勤めていましたが、結婚直前に事情があって退社。銀行から借金してスーパーを始めたものの経営は苦しく、家族は床に段ボールを敷いて寝る生活を続けていました。

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借金返済のため、休まず働いた忠彦さんは体を壊し、スーパーは7年で閉店に。しかし、夫婦の懸命な働きぶりを見ていた銀行の支店長が自ら保証人になり、再び借金をして始めたのがこの「㐂多呂」でした。

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「人の3倍じゃきかない。もっと働いた。頑張ったから今があるんかも」とあい子さん。忠彦さんは「振り返ってみてみんなに迷惑掛けたな。それだけです」と。そんな夫婦の思いは息子の泰弘さんにもしっかりと受け継がれています。

午後6時、仕事終わりの常連さんがやってきました。彼も近くでお店を経営していて、泰弘さんは「足繁く飲みに行く」そう。「自分とこだけじゃなく、周りのお店がみんな盛り上がったら街が盛り上がる」。それが、40年をかけて天六にしっかりと根づいた「㐂多呂」二代目の願いです。

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「実録!人情食堂」は、6月15日(月)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

『newsおかえり』YouTubeチャンネルで配信中
 

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