「ポツンと一軒家」免許返納後も家族のサポートで元気に田んぼへ通う島根の老夫婦 「わしらは幸せ者だ」

衛星写真でみつけた謎の一軒家の実態を徹底調査する番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ)。5月31日(日)の放送回では、「初夏の2時間スペシャル」として、福岡県と島根県の2軒の“ポツンと一軒家”を訪れた。

【TVer】福岡県と島根県で出会ったポツンと一軒家を紹介! 仲むつまじいご夫婦の暮らしぶり、家族愛のストーリーに迫る2時間スペシャルをお届け!

後半に紹介したのは、島根県のポツンと一軒家。稜線がかすむ、彼方へ連なる山並み。緑の濃淡がせめぎ合う谷に開かれた棚田を見下ろす高台の上に、赤いトタン屋根と瓦屋根の建物が2棟並んで立っていた。この家で「とうとう来た。来るんじゃないかと話していた」と捜索隊を歓迎してくれたのは、ご主人(81歳)と妻(78歳)と、次男(49歳)の家族。

この家は妻の実家。中学校までは約10キロもあり、通学のためにふもとの町での下宿生活を余儀なくされた。そんな娘のために父はふもとに家を建て、週末にこの家に集った。現在も一家はふもとの家に住み、毎日農作業をするためにこの家に通っている。

妻は高校卒業後、洋裁店に就職。山口県出身で島根の自転車バイク修理店で働いていたご主人と出会い、ご主人が24歳のときに結婚。ご主人はこの家に婿養子に入り、4人の子どもに恵まれた。

結婚当時はこの家で妻の両親が暮らし、夫婦は毎週末に農作業のために実家に通った。しかし当時は家までの道路が整備されておらず、徒歩で山を越えるという厳しい環境だったという。昭和58年の山陰豪雨水害の復旧工事の際にようやく道路ができたが、山の中だけにクマやイノシシも出没。クマ避けに1日中ラジオを大音量で流している。

妻の両親が亡くなってからこの家は空き家になっているが、ご主人は10年前に退職してから、毎日田んぼへ通うように。今年1月に免許を返納した父のために、子どもたちが送り迎えをしてくれている。ご主人は「わしらは幸せ者だ」と笑顔で語ってくれた。

「収穫が楽しみ」というご主人。今は体に負担の少ない畑仕事を担当し、田んぼは4年前から次男に任せている。昔は50枚以上の棚田があったが、20年ほど前に整備して、現在は4枚に。子ども世帯と合わせて5世帯分の米を作っている。「買った方が安い」という次男だが、米作りを続けるのは「じいちゃんの米がおいしい」と孫が言うからだそう。

初訪問から1週間後。年に一度の大イベント・田植えが行われると聞き、捜索隊もお邪魔させてもらった。次男家族とその友人家族も集い、子どもたちのにぎやかな声とともに次男4年目の田植えが始まった。その様子を見つめるご主人は「うまいこと植えるなあ」と感心する。お昼はみんなでバーベキュー。ご主人が罠猟で獲ったイノシシの肉もふるまわれた。

故郷を愛する妻と、妻の故郷を一緒に守ってきたご主人。そして、そんな両親から山奥の田んぼを受け継いだ次男。子どもや孫たちとにぎやかに過ごす時間が老夫婦の何よりの楽しみだ。家族のおかげで、元気に夫婦揃って山奥へ通う日々はまだまだ続きそうだ。

ゲストに小柳ルミ子と王林を迎えたバラエティ番組「ポツンと一軒家 初夏の2時間スペシャル」(ABCテレビ)は、5月31日(日)の放送で紹介された。

ABCテレビ・テレビ朝日系列「ポツンと一軒家」は、毎週日曜ごご7時54分から放送中。TVerでも無料見逃し配信。

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