“反高市デモ”を中国で扇動しても“反習近平デモ”になってしまう?! 日中関係の真実を専門家が赤裸々トーク!/「正義のミカタ」YouTube

ニュースの正しいミカタを徹底解説する情報バラエティ番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(ABCテレビ)。東留伽アナがMCを務める番組公式YouTubeチャンネル「正義のミカタチャンネル」12月2日に公開した動画のテーマは “日中関係の真実”。東アジア専門家の近藤大介氏、中国専門家の福島香織氏、海洋問題研究家の山田吉彦参院議員がぶっちゃけトークを展開!

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11月29日の放送でも取り上げられた通り、日中関係は今、冷え込んでいる状況だ。
2012年に尖閣諸島を日本政府が国有化した際には、中国で激しい抗議デモが行われた。東アナが「今回、台湾有事でデモが激しくなってるみたいな話はあんまり聞かないですけど…」と話すと、2012年に北京でデモを取材した近藤大介氏は「あの時は景気良かったんです。今は景気最悪ですからデモを許したらね、反高市デモが反習近平デモ、反政府デモになっちゃいますよ」と分析。

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元産経新聞記者で中国専門家の福島香織氏は、2007年から中国でデモを取材してきたといい「あの頃からデモの始まりは大体ね、官製デモなんですよ。雇って、大使館に卵とか石とかをぶつけさせたところからなんですけど。この2012年のデモって本当に焼き討ちで、実は最終的にはコントロールできなかったんで、損害的には中国の方が大きかったんですよ。だからそれ以降、反日デモっていうのはものすごく慎重になりましたよね」と語る。
さらに今は「すぐ、反習近平デモというか。『もう引退しろ』みたいなスローガンがちょっとしたデモでも出てくる状況なんで。そんな時にね、官製デモなんて誘導できない状況ですね」と福島氏。

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その話に驚いた東アナは「国内で反習近平的なことを言うのって、ものすごく大変だっていうイメージだったんですけど、今そういうデモも起こってるんですか?」と質問。
すると福島氏は「最初は別のデモなんですよね。例えば中学生の女の子がいじめられて自殺して、それに抗議する保護者たちのデモ。盛り上がってくると『習近平下野しろ』『共産党下野しろ』みたいなスローガンがポッと出てきて、慌てて抑え込むみたいなこと、結構頻繁に起きてるんですよ」と明かした。

その背景には、中国での景気悪化もあるようだ。福島氏は「明らかにね、習近平10年が失った中国の改革開放の果実ですから。恨みに思って内心これ習近平政権の失策だと思ってる人たちはたくさんいますよね」とコメントした。

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ここで、海洋問題研究家の山田吉彦参院議員が語る。
「海外に出た中国の人たちがその失策に対して(情報を発信し)、海外ではネット社会の中でどんどん蔓延していく中で…国内で相当抑えてますけれど、外に出た人たちの情報発信は国内にも伝わってきますので。そんなに今、かつてのように共産党・習近平体制盤石だっていうところにはなってない」

近藤氏によると、習近平氏は自身の国家主席4期目続投に対しても「やる気満々」。「そうするとすごく国内は引き締めに入るわけですよ」「外交的には(攻撃的で強硬な発言や姿勢を示す)戦狼外交ですよね。そっちに走っていかざるを得ないという状況」と近藤氏は語った。

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「いま、中国側は『日本に渡航しないでください』と飛行機もどんどんキャンセルになっている。実感で、ちょっと旅行客減ったなあって感じられますか?」
そう東アナが問いかけると、福島氏は「確かにね、奈良とか減ってる感じがする。でも、じゃあいないかっていうと、よく注意してみると中国人らしくない振る舞いをしようと気をつけている中国人が増えましたね」。「前までは相当横暴な中国人旅行者っていうのはあったわけですよ。そういうのはやっぱり影を潜めて」いると話す。

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山田参院議員は「集団での団体旅行がなくなった分、目立たない」と分析する。
福島氏も「日本のインバウンドで一番、日本の旅館とかいい飲食店とかにお金を落としてくれるのは個人のリピーターで本当に日本が好きな人なんで。そういう人だけが来てくれたら私はいいかなと」「習近平の高市圧力は全然、むしろ日本にとってはポジティブな影響」と持論を展開。
山田参院議員も「行き過ぎたオーバーツーリズムの調整に、これは逆に絶好のチャンスなのかもしれないですね」とコメント。

ここで話は、11月29日放送の「正義のミカタ」で髙橋洋一氏も語った「一条龍」システムに移る。
髙橋氏は、中国人観光客が訪日しても「日本に案外お金は落っこちない」「団体客がチャーター便で来て、そのまま中国系資本のバスに乗って中国系資本のホテルに泊まって、お土産屋さんもそこで利用して、そのまま帰っちゃう」と語っていたが…。
本当にそうした実態があるのかと東アナが尋ねると、福島氏が一条龍(イーティアオロン)について解説する。

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「全部、中国人が不動産持って民泊やって…」
「泊まって、白タクで。全部、中国国内で事前決済で全部やってて」
「でも実際にね、それで日本に旅行に行っても全然楽しくないんですよ」という福島氏は、ツアーの実態を詳細に語る!

さらに、近藤氏は高市首相について「中国から、今や第二の頼清徳(台湾総統)と見られてるんですよ」と発言。「台湾がどうやって中国の圧力に対抗しているのかを学んだほうがいい」と、高市政権へのアドバイスを送り…。

山田参院議員は「反日を盛り上げるのはリスクが高い、ということが中国の中でも浸透してるので。我々は……」と、日本がとるべき姿勢を提言。

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17分41秒に及ぶ動画の後半では、“中国と台湾の関係”についてさらに詳細な解説が!
近藤氏は「2027年に3つのことがやってくる」と明言。2年後に大きなリスクが待つ!?
トークの詳細はYouTubeチャンネルで!

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番組公式YouTube「正義のミカタチャンネル」は、東留伽アナのMCで、放送では扱えないトピックも深掘り解説中!

番組情報

教えて!ニュースライブ 正義のミカタ
毎週(土)あさ9:30

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