誰かのSOS?滋賀県大津市で謎の暗号発見 “トントントントントンツー”を解読できるか

滋賀県大津市大萱(おおがや)には、琵琶湖畔の近くに暗号のようなもの“トントントントントンツー”が刻まれた石垣がある。暗号が意味するのは誰かのSOSなのか、それとも……? この謎に、A.B.C-Zの塚田僚一とABCテレビの福井治人アナウンサーのNDYコンビが挑んだ。

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トントントントントンツーの石垣があるのは、琵琶湖畔近くの大萱五丁目交差点。石垣には、高い位置に謎の点が5つ、少し離れた場所の低い位置に横線が1本刻まれている。「モールス信号じゃないの?」「SOSだったり」と塚田がひらめくと、福井アナは「それじゃないですか!? 正解じゃないですか!?」とハイテンションになった。

調査範囲を琵琶湖方面に広げた塚田と福井アナは、やがて貴船神社へ。道中や神社で見つけた史跡の情報から、この大萱という土地は「昔、年貢米を運んでいたルート」で、「点と横線は年貢米を運ぶ時の目印」という仮説を立てた。

京都・滋賀に詳しい以倉敬之さん(京都のミニツアー・まいまい京都代表)いわく、「たしかに大萱の浜は近江の流通に非常に重要やった」そうだが、米とトントントントントンツーは無関係とのこと! 以倉さんは塚田と福井アナに、瀬田川ぐるりさんぽ道へ行くように指示し、「“はし”の周辺を調査すればNDYならきっと分かります」とアドバイスした。

瀬田川ぐるりさんぽ道は、琵琶湖から流れ出る唯一の河川・瀬田川の両岸にある散歩道。瀬田川洗堰(あらいぜき)と瀬田の唐橋(からはし)の間を、周辺の歴史に触れながらまわるルートだ。以倉さんのヒント“はし”は“橋”ではなく“端”と考えた塚田と福井アナは、近場である北側・瀬田の唐橋ではなく、約3キロ先の南側・瀬田川洗堰方面へ向かった。

気合で瀬田川ぐるりさんぽ道を歩いた塚田と福井アナは、瀬田川洗堰の手前にある南郷洗堰(旧瀬田川洗堰)遺構で案内板を発見。南郷洗堰が、琵琶湖周辺の洪水を防ぐために明治38年に設置され、瀬田川洗堰が完成した昭和36年に取り壊されたことを知った。

さらに塚田と福井アナは、岩肌が見える大日山を登って龍神崎観音堂へ。その観音堂は、過去に大津を襲った予期せぬ出来事や、その犠牲者の魂を鎮めるものだと勝手に解釈し……? そこで塚田は、その出来事を「洪水」、そして山は洪水で削られたと推測。「洪水から町を守るために水を堰き止めた跡があの“トントントントントン”。そして洪水の時の水位を現したのが“ツー”」という最終予想を福井アナと一緒に立てた。

塚田と福井アナの推理の結果は、100点満点中……以倉さんいわく「ちょっといらんことを付け加えていますね」ということで33点! 塚田と福井アナは“南の端”だけでなく、“北の端”瀬田の唐橋方面も調べる必要があった。

瀬田の唐橋近くの西光寺には“ツー”の石像があり、「上の横線は明治29年9月23日 琵琶湖大洪水の時の水位である」という記載が! つまり、“トントントントントン”と“ツー”はどちらも琵琶湖大洪水の水位を刻んだもの。5万8000棟を超える建物が浸水した大災害・琵琶湖大洪水の恐ろしさを、後世に伝えているのだ。ちなみに大日山の岩肌が見えている理由は、削った土砂を南郷洗堰の土台にしたからである。

なお、トントントントントンツーの石垣は、情報番組『newsおかえり』(毎週月曜~金曜午後3時40分、ABCテレビ)内の「福井×塚田のなんでやねん!?」9月9日放送回で紹介された。同放送回は、NDY新メンバーである福井アナにとってデビュー戦だった。

番組情報

河合&A.B.C-Z塚田×福井アナ「なんでやねん!?」(news おかえり)
毎週(火)

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