俺の体が勝手に必殺技を繰り出して…!? 初の3時越え成功!でもやっぱ殺される!『Jack the Reaper』第6話
気鋭のライトノベル作家とイラストレーターがタッグを組んだ、1話5分×4連作のショートアニメプロジェクト『週刊ラノベアニメ』。その冒頭で展開されるのは、長月達平が原作を、千種みのりがキャラクターデザインを手掛ける『Jack the Reaper』だ。
主人公は、記憶を失った連続殺人事件容疑者である「俺」(CV:石川界人)。3時を迎えるたび謎の男に刺し殺され2時55分に舞い戻っていた俺は、6話で、初めて3時を超えて生存することに成功するが…!?
矢継早の攻撃に応じて、素早く身をかわし続ける俺。
(なんか、思ってたよりいける!?)
矢継早「どうした。反撃してこねえのかよ!」
(よけるので精いっぱいなんだよ!)
矢継早「くそ。余裕ぶりやがって…!」
俺「余裕ないって!」
その時、署内に3時を告げる鐘が鳴り響く。
俺「! 鐘が…!」
矢継早「よそ見してんじゃねえ!」
鐘に目をやった俺に向かって、矢継早が鋭いキックを繰り出す。その瞬間!
とっさに身を翻した俺は、矢継早の顔に強力なキックを浴びせた!
はじき飛ばされ、後ろに倒れ込む矢継早。
警官「そんな!」
権藤「矢継早先輩!」
(体が、勝手に動いた。奴の得意技を体が覚えてた的なことか…?)
矢継早「くっそ…俺は、また…!」
俺「!あいつは…!?」
ロビーを見回すが、あの黒い男の影は見当たらない。
「いない…鐘が鳴っても出てこない。周りに人がいるから出て来られねえのか?」
「つまり…これが正解ルート!? やった、ようやく3時を超えたぞ!」
俺「でも、俺の戦いは終わらねえ。まだ失った記憶を取り戻してないからな」
「じゃ、俺は自分探しの旅に…」
そう言って立ち去ろうとした俺に、
恰幅のいい警官・権藤がタックルしてきた!
俺「うえぇえええ!」
俺「勝っても結局こうなるのかよ…」
牢に連れていかれ、収監された俺。
「痛え……が、収穫はあった。時間になっても人目があればあいつは出て来れない。それから、あのタックル男の名前は権藤。なんか俺と因縁がありそうなグラサン男の方は矢継早だったな」
「ついでに、あの娘の苗字が分かれば最高だったんだが。みんなに小町って呼ばれてやがる。親しまれ過ぎか?」
(3時を超えられたのはいいけど、問題はここからどうなるかだな。時間を過ぎたからってあいつが諦めるとは思えねえ。どこにいても絶対殺しに来てたしな)
ここで俺の頭の中にある疑問が浮かぶ。
(3時を過ぎてから死んだら、俺ってどうなるんだ…? いつも決まった時間にしか死んでない、よな…。じゃあ、時間が過ぎたら戻れなくなるとかある…のか…?)
「もし、そうなら…」
目線を上げた俺は、目の前に黒い男が立っていることに気づく。
「待て!やめろ…!入ってくるな!」
男は鍵を開け、俺の前に立ちふさがる。
うめきながら足元にすがりつく俺。
男は容赦なく、俺の背にナイフを突き立てるのだった――。
ふたたび、2時55分。
叫び声を上げながら目を開けた俺は、帰ってこられたことに安堵する。
「なんなんだよこの力。なんでここに戻ってくる…?」
(そもそも、なんで俺はこんな力を持ってるんだ。命を狙われてるってのにこんなよく分からない力に頼るしかないのかよ?)
弱気になる俺だったが、窓に頭をぶつけて気合を入れ、気持ちを奮い立たせる。
「ビビッて何もしなかったらそれこそ殺されるだけだろ…! よっし、不安になるの終了! 分かんねえことで悩んでても仕方ねえ。この力についてはいったん後回し! 方針もこれまでと一緒!」
そこに、扉をノックして入ってきたのは女性警官の小町(CV:本渡楓)。
俺は彼女を指さし、宣言する。
「やれることを全部、片っ端から試していくぜ!」
小町「……は、はい……?」
小町のキョトンとした顔で終了を迎えた『Jack the Reaper』第6話は、8月16日(土)深夜に放送された。俺の運命、この先どうなる!?
『Jack the Reaper』をはじめアニメ4本が連続で展開される『週刊ラノベアニメ』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて放送。TVerでも無料配信。