アイドル王子デュオ爆誕! マリーとデュ・バリー夫人が同志に!?『マリー・アントワネットに転生したので全力でギロチンを回避します』第5話
気鋭のライトノベル作家と人気イラストレーターによる連作ショートアニメプロジェクト『週刊ラノベアニメ』。その4作目『マリー・アントワネットに転生したので全力でギロチンを回避します』は、原作と脚本を天野頌子が、キャラクターデザインを藤真拓哉が手掛ける。乙女ゲーム好きのオタク女子が転生したヴェルサイユで活躍する王宮コメディだ。
デュ・バリー夫人(CV:田澤茉純)の誕生日当日。
国王から贈られたブレスレットを身につけたデュ・バリー夫人に、王子たちがお祝いの品を贈呈していく。スタニスラス王子(CV:大塚剛央)は稀少な書籍を、シャルル王子(CV:土岐隼一)は色鮮やかな花束を差し出した。
そこへ意を決したように近づくのは、王太子のルイ(CV:増田俊樹)だ。
ルイ「私は……歌を贈ります」
「歌…?」と怪訝な顔をするデュ・バリー夫人。
周囲の貴族たちが「変わった贈り物ね…」「ウィーン流ですって」と囁くなか、マリー(CV:ファイルーズあい)は伴奏を務めるためピアノの前へ歩み出る。
前奏が始まると、そこはキラキラとまばゆく輝くステージのような空間に。王太子ルイは音楽に乗せて歌い踊る。
♪過ぎ行くかけがえのない時間を
儚さばかり見つめないで
交わした言葉たちが
泡のように消えても
ルイ王子の手からは薔薇の花びらが舞い散り、デュ・バリー夫人も目が釘付けに。
Aメロが終わりBメロに入る瞬間、弟のシャルル王子も歌に加わる。
ノリノリで歌い踊るシャルルの姿に、「弟王子の歌も聴いてみたい」と願っていたマリーは大喜び。
♪あなたの命の誕生を祝おうか 心から微笑んでほしい――
と、ルイとシャルルの歌声が曲のサビで重なり合う。
マリーのプロデュースによる、王子たちのアイドル風バースデーソングは大成功。
「まさに天使の歌声ね」「なんて美しいデュエットでしょう…!」と貴族たちが喝采を送るなか、目を伏せて去っていくスタニスラス。
夢中で熱い拍手をおくっていたデュ・バリー夫人は、
「こんなにうっとりする贈り物は初めてよ。私のために王子様たちが歌ってくれるなんて…最高だわ!」
と夢心地。
デュ・バリー夫人「妃殿下の発案なんでしょう?さすがだわ!」
マリー「私は提案しただけで、実際に歌われたのは殿下たちですから」
デュ・バリー夫人「おふたりはフランスの宝ね!」
ルイ「……それ、ほどでも…」
シャルル「ありがとうございます♪」
後日、歓談するデュ・バリー夫人とマリーたち。
デュ・バリー夫人「国王陛下も王太子の歌をすごく褒めていたわ」
「私、王子様たちには距離を置かれているなってずっと感じていたの。それがまさか! 私だけのためにおふたりが歌ってくれるなんて。それもあんな美しい声で…!思い出しただけで胸が熱くなります」
ルイ「た、たかが歌でそんな大げさな…」
戸惑うルイをよそに、デュ・バリー夫人は
「まるで…夢のような時間だったわ…永遠に終わらないでほしかった…」
と、興奮冷めやらぬ様子。まるで推しのアイドルコンサート直後のファンのような口調だ。
マリー「わかります!お二人の歌声には、はかり知れない尊さがありましたよね…!」
デュ・バリー夫人「妃殿下も同じことを感じていたなんて…!」
マリー「デュ・バリー夫人こそ!」
(はじめてヴェルサイユに同志ができたかも!)
デュ・バリー夫人のオタク心が目覚めた⁉『マリー・アントワネットに転生したので全力でギロチンを回避します』第5話は、8月9日深夜に放送された。
本作のほか、ショートアニメ4本が連続で展開される『週刊ラノベアニメ』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて放送。TVerでも無料配信。