気鋭のライトノベル作家とイラストレーターがタッグを組んだ、１話５分の４連作ショートアニメプロジェクト『週刊ラノベアニメ』。第5話を迎えた３作目は、日向夏が原作を、キャラクターデザインを桶乃かもくが手掛ける『ファムファタル育成計画』だ。

「痩せて女装して、従妹をフッた元カレをギャフンとさせる…？」

3月。家庭部の先輩、緋山あさぎ（CV：鈴代紗弓）にダイエットの目的を話した祐樹（CV：山下大輝）。

祐樹「そうなんです！ 先輩、ご協力ありがとうございます！」
あさぎ「……ちょっと待って」

頭を抱えるあさぎを見て、「理解追いつかない顔してる」と呟く山田（CV：広瀬裕也）。すると隣の鈴木（CV：白井悠介）は「俺たちもまだ追いついていない」と冷静にツッコミを入れた。

あさぎ「つまり、平均的な女性の体重にくらいまでは落としたいわけね？」
祐樹「はい！なので、緋山先輩のお力を借りて、体重50キロまで痩せたいと思っています」
山田「目標45キロから５キロ増えた」
鈴木「多少は忖度したか」

「50キロ…祐樹くん、今何キロ？」と尋ねるあさぎに、祐樹は目をキラキラさせながら

「89キロです！」
あさぎ「身長は？」
祐樹「170です！」

ため息をつき、体重にBMIの算出式を書くあさぎ。

あさぎ「男性のBMIは24くらいが平均だから、50キロは…はい低体重！アウト！」
祐樹「でも、モデルでは体重が50キロを超えた子なんていないと思います！」
あさぎ「自分の肉も制御できない人が、モデルを引き合いに出して50キロ以上をデブ扱いする人をどう思いますか！？」
山田「祐樹くんのどの口が言うかと僕は思います」
鈴木「令和では許されぬ過去のセクハラに多い発言だと思います」

祐樹「ですが、相手の男を落とすためにはすごいモデル体型になるしかないと、俺は思います！」

あさぎ「じゃあどれくらいで痩せるつもり？」
祐樹「2カ月で！」
あさぎ「ハァ！？」

祐樹の希望通りのペースで痩せるには、フルマラソンを1日２セット走る必要がある……。
あさぎ「健康的なダイエットは1カ月に体重の1パーセントだと言われている。それだと埒があかないので５％を目標とします」
山田＆鈴木「つまり…月に4.45キロ」
痩せていけば月ごとに減らす体重も減っていくので「停滞期もあるから順調でも1年はかかる」とあさぎは説明。 「ええ～？」と不満げな祐樹。「ええ～じゃない！ダイエットは長い目で見てやる！できないなら私は付き合えない」と出ていこうとするあさぎに、祐樹はすがりつく。

祐樹「なんでもします～ご指導お願いしますぅ～～！」

あさぎ「……わかった。行くよ！」

あさぎが3人を連れてきたのは、調理実習室。
「食材は大きめに歯ごたえを重視。すぐ飲み込まずよく噛むことで満足感が得られる。噛む回数を2倍にすることで１割食事量が減るから――」

あさぎの厳しい指導の下、おぼつかない手つきながら懸命に調理を進める祐樹。
山田「なんかすげえな」
鈴木「ああ、いい人材を手に入れた」

あさぎ「分量はちゃんと注意して？ つまみぐいでもカロリーは増えちゃうんだから」

祐樹「はい！」

あさぎ「高たんぱく低脂質でありつつ、満足感があるもの。極端なカロリー制限をするのではなくて、バランスよく少しずつ減らしていくことが大切なの。アプリを利用しつつカロリー制限しましょ。記録は大切」

祐樹「ふう……よっしゃ、できた！」
山田＆鈴木「おお～！」

あさぎ「おい！だいぶつまみ食いしたなぁ！？」

祐樹「うぇ！？ちょっと、味見をしただけで……」
あさぎ「５割食ってるんじゃねえか！しかも昼飯食ってるんだろ？これ以上食ったらオーバーするだろカロリーがよぉ！」

山田「なんか緋山先輩キャラ違くない？」
鈴木「食事制限に対してはガチ勢なんだろう」

あさぎ「……ったく。これは夕ご飯ね。寝る2時間前までには食べろよ？ 鶏大根は柚子胡椒が合うから味が足りなかったらちょっとだけ付けて」

あさぎ「お疲れ！」

安宅川祐樹、現在身長170センチ、体重87キロ。順調に減量中！

この『ファムファタル育成計画』第５話は８月９日深夜に放送された。
本作のほか、アニメ4本が連続で展開される『週刊ラノベアニメ』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて放送。TVerでも無料配信。