野島伸司ワールドの沼にハマる…予測できない三角関係、四角関係のゆくえは 飯豊まりえ演じるすいを取り巻く不穏な男たちから目が離せない!

ドラマ『何曜日に生まれたの』は、『101回目のプロポーズ』、『高校教師』、『未成年』などセンセーショナルな作品を世に送り出してきた野島伸司が脚本を務めるオリジナルドラマ。高校時代の“ある出来事”をきっかけに、10年間ほぼ引きこもり生活を送っている27歳の黒目すい(飯豊まりえ)が主人公の物語だ。

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「死んだ」はずのサッカー部エースの生存、すいとの本当の関係は…?

8月13日に放送された第2話では、謎めいていたすいの高校時代の出来事が徐々に明かされた。すいと共に事故に遭い「死んだ」とされていたサッカー部のエース・雨宮純平(YU)が、実は生きていたことが発覚し視聴者にとってのサプライズとなった。彼こそ、今後の物語の鍵を握る人物となりそうだ。

そもそも高校時代、バイク好きの純平はこっそりバイク通学をしていた。偶然その姿を目撃したすいは「禁止だよ」と純平に言うも「内緒で頼む」と懇願される。すると、すいは「私も実は電車に乗れないから遠回りでバス通学なんだ、内緒で頼む」と返し、ふたりはグータッチをし合う。こんなちょっとした秘密が、ほのかな恋心につながったのかもしれない。事故の詳細は不明だが、すいと純平がやはり近しいことは2話から伝わる。

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ところ変わって現代、すいは同窓会の日に再会したサッカー部の江田悠馬(井上祐貴)と連絡を取り合っていた。悠馬に誘われ顔を出したフットサル場には、当時の部員たちがすいを出迎える。さらに、バイクに乗って純平が登場。驚きのあまり言葉を失うすいだったが、懐かしさとうれしさがこみ上げたのか、10年前の「内緒で頼む」くだりをふたりで阿吽の呼吸で再現し、ぎゅっと抱きしめ合ったのだ。

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純平いわく、当時、リハビリが終わり学校に戻ったらすいは転校し家も引越ししていたので今まで会えずにいたそうで、「すまなかった」と謝る。このご時世、SNSや友人を通して居場所を突き止めるのは簡単なようにも思えるが…引きこもっていたすいの事情を鑑みると、ままならないこともあったのかもしれない。

純平の謝罪を機に悠馬や部員もすいに頭を下げ、わだかまりが解消される。全員が笑顔で、どことなくほっこりムードが訪れた。1話ではなかなか見られなかったすいのほどけた笑顔が幾度も見られたことが印象的だった2話。しかし、このまま“めでたし”の流れでは済まないのが、やはり脚本・野島氏への期待となる。

「物語にはひねりが必要です」三角関係、四角関係に発展しそうな驚愕のラスト

「物語にはひねりが必要です」と野島氏の気持ちを代弁するかのように、人気小説家の公文竜炎(溝端淳平)がこともなげに言うのだが、その台詞通り、この後すいにアプローチを仕掛けていたかに見えていた悠馬が既婚者だったことが発覚。さらに、その相手は早瀬瑞貴(若月佑美)で、かつてのすいの親友だった…。すいはまだ知らぬ事実なだけに、三角関係、四角関係に発展しそうな雲行きの怪しいラストとなった。

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また、あくまでも黒目父娘を創作のネタとして見ていたと思わせた竜炎だったが、ラストに見せたすいへの「繊細で…無邪気な…」とつぶやく思いは、さらなる策略を謀る表情にも読み取れた。まだまだどの方向にも転がることができそうな『何曜日に生まれたの』。第3話ではすいの過去がどんどん明かされ、同級生たちとの絡みが深くなっていきそうだ。純平との仲は、悠馬の目的は、瑞貴はどこまで何を知っているのか…?野島ワールドの沼に引き込まれる。

『何曜日に生まれたの』は、毎週日曜よる10時より放送中。

(文:赤山恭子)

【放送情報】 

「何曜日に生まれたの」

毎週日曜よる10時 ABCテレビ・テレビ朝日系24局全国ネット

放送終了後、TVer・ABEMA で見逃し配信 

【ホームページ】

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