スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが、なんとイスラエル軍に拘束された……！　彼女は「イスラエルから不法な攻撃を受けて拉致された！　ガザでは集団殺害と飢餓が起きている！」とイスラエルを非難。たびたび世界を騒がせている彼女の今回の行動は、国際政治学者いわく「確信犯」だったらしく……！？

【動画】首都だけで78人死亡、329人負傷。イスラエルがイランを攻撃、これにイランはミサイルで報復……。中東の今後について国際政治学者が独自解説

現在22歳のグレタさんは、環境問題や人道支援などを、世界に訴え続けていることで有名。彼女が活動を始めたのは、スウェーデンの国会議事堂前で気象変動対策を政府に求めた15歳のときだ。それ以降グレタさんは、国連のサミットをはじめ世界中で演説を行い、国内外のメディアに頻繁に取り上げられている。2019年と2020年には、その功績が認められて、ノーベル平和賞にノミネートされたことが記憶に新しい。

輝かしい功績の一方で、グレタさんは過去2年あまりで8回以上の拘束や逮捕を経験している。国際政治学者の高橋和夫氏いわく彼女は「一貫したメッセージを発信しているが、一方で政治家や石油業界からは“過激すぎる”との批判も多い」そうだ。

そんなグレタさんは、パレスチナ自治区ガザへ支援物資を届けるため、イスラエルの海上封鎖を突破！　ガザといえば、2023年の戦闘開始からすでに5万人以上が死亡し、深刻な食糧危機が起きている。

そのガザへの移動中に、グレタさんたちが乗った船は、イスラエル軍に捕らえられ、彼女ら乗客たちは一時拘束されてしまった。イスラエル側は「目的はただ注目を集めるためだ！」「茶番は終わりだ！」とグレタさんを非難。これに対して、国外退去となったグレタさんは「イスラエルから不法な攻撃を受けて拉致された！　ガザでは集団殺害と飢餓が起きている！」とイスラエルを非難し返した。

今回のグレタさんの行動について高橋氏は、「世界にガザの状況を訴えたい」という思いを彼女が持っており「確信犯」だったと考えている。高橋氏いわく「捕まることは“想定の範囲内”。グレタさんの行動は国際社会への注目喚起！」「支援物質輸送は建前で、“象徴的支援”を狙った行動。実際ガザは大変な状況になっている！」と語った。

高橋氏が語る通り、事態は深刻だ。アメリカのトランプ大統領は「戦闘終結は早いほどいい」とイスラエルに停戦実現を求めたが、そのイスラエルがイランを攻撃！　さらには、イランが報復宣言をしたのである。争いの終息が見えない中東情勢は、今後どうなっていくのか？　なお、この問題は、6月14日に生放送された情報バラエティ番組『教えて！ニュースライブ　正義のミカタ』（ABCテレビ）で取り上げられた。