敵国男女の望まぬ戦い イスカとアリスの誓い合う姿に涙が止まらない… 新旧主題歌スペシャル演出の『キミ戦』SeasonⅡ第9話
惹かれ合う敵国の男女が、最悪の状況で再会して、望まぬ戦いを繰り広げることに! 憎しみに駆られて泣きながら戦う王女に、剣士の言葉は届かなかったが……!? 二人の心情を表すように、新旧主題歌がBGMで流れたアニメ『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』(ABCテレビ、以下『キミ戦』)SeasonⅡ第9話が、視聴者の間で「神回」と話題だ。
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アニメ『キミ戦』は、超大国「帝国」軍の剣士イスカ(CV:小林裕介)と、星霊使いたちの国「ネビュリス皇庁」の王女「アリス」ことアリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世(CV:雨宮天)が中心人物。戦場で出会った敵国同士の二人が惹かれ合っていく姿を描く。4月12日深夜からABCテレビにて、同アニメのSeasonⅡの放送が始まった。
ネビュリス皇庁襲撃事件は、帝国の仕業に見せかけた、ヒュドラ家の陰謀だった。しかし、事情を知らないアリスは、大切な家族や部下を傷つけた元凶が帝国だと思い込み、憎悪に燃える中でイスカと再会。イスカとは、好敵手という生ぬるい関係でいられなくなり、第9話で非情な覚悟をもって彼に宣戦布告した。
イスカが何を言っても、「信じられないのよ、帝国人のキミの言葉は!」とアリスは涙ながらに拒絶。アリスは、イスカを殺す気で襲ったが、その強力な氷の星霊術はどれも彼に当たらない。なぜなら、アリスは泣き腫らした瞳から絶えず涙を流し、イスカがろくに見えていないからだ。それでも攻撃をやめない彼女にイスカは、「怒りに我を忘れたアリスと戦いたくはない。僕とアリスが戦うときは今じゃない」と告げた。
やがて自身の勘違いに気付いたアリスは、その場で泣き崩れながらイスカに謝罪。一方のイスカは、「立て、アリス!」「アリスはそこに座っているだけか? なら、僕は先に行く」と、アリスを突き放した。イスカのこの行動のおかげで、アリスはようやく平常心を取り戻し、「女の子がこんなに泣いているのに、ちっとも優しい言葉をかけてくれないし、立ち上がるのに手も貸してくれない!」と、彼に文句を垂れた。
しかし、アリスはイスカに失望したわけではない。むしろ彼に、「ありがとう。まだ好敵手と思ってくれて。今まで通りの関係でいてくれるから、そうして対等に扱ってくれるんでしょ」と感謝し、そっと抱き締めた。そしてアリスは、「もう一度謝るわ。ごめんなさい」と、イスカに再び謝罪した。二人が和解した瞬間に、アリスが憎悪で張り巡らせた氷は一斉に溶解。満天の星空の下で、二人は次こそ正真正銘の決着をつけることを誓い合って別れた。 オープニングなしで始まった第9話は、アリスとイスカのグッとくるシーンが満載で、二人の心情を表すように、絶好のタイミングで流れたBGMの演出も光った。ちなみに戦闘シーンで流れたのは、『キミ戦』SeasonⅠエンディングテーマでアリスが歌う『氷の鳥籠』、クライマックスで流れたのは、SeasonⅡオープニングテーマ『セナカアワセ』だ。
そのため、感動した視聴者が続出。X上には、「Ⅰ期のアリスのテーマと呼べるED『氷の鳥籠』に、Ⅱ期オープニング映像の元映像になったバトルシーンとオープニングテーマ『セナカアワセ』が流れるという神演出。キミ戦Ⅱの神回でした」「戦闘シーンでⅠ期のエンディング流すのはズルい(最大級の褒め言葉)」「イスカとアリスの誓い合う姿に涙がとまらないです 『氷の鳥籠』と『セナカアワセ』を流す演出も良きすぎて最高」「いやいや、EDの入り方最高かよ!!! 挿入歌もヤバい」といった声が寄せられた。
なお、感動必至のアニメ『キミ戦』SeasonⅡ第9話「決戦 ―キミと僕の最後の決戦、あるいは二人が誓う夜―」は、6月7日深夜に放送された。『キミ戦』は、著:細音啓、イラスト:猫鍋蒼のライトノベルが原作。同アニメのSeasonⅡは、ABCテレビにて毎週土曜深夜2時30分より放送中だ
