高騰するコメの価格を下げるため、農林水産大臣に就任したばかりの小泉進次郎氏が、政府の備蓄米の放出方法を改革！　本人の宣言通り、スピード感のある改革で備蓄米が店頭に並び始めた。連日の報道で話題の“小泉コメ改革”に、タレントのほんこんは……ブチギレ!?

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小泉氏は、これまでの競争入札から随意契約に切り替え、5キロ2000円でのコメの店頭販売を目指している。波に乗っている小泉氏は、「スピード感を持って、できる限り広く地域に備蓄米が行き渡る努力を続けたい」「組織・団体に忖度しない判断をする」「中小のスーパー・街のお米屋さんに、1800円ぐらいの備蓄米を行き渡らせる」と発言した。

ニュースやワイドショーでは、小泉氏によるスーパーマーケットの視察や、古古古米の試食の様子など、小泉コメ改革が連日特集されている。コメの価格が下がって助かっている消費者が多いのは事実だが、現状は手放しで喜べない。

このニュースにほんこんは「分かりやすいな～メディアも。こんなもん、だまされとるがな！」とピシャリ。「備蓄米、前からあってんで。出しゃええねん。それやのに、なんでこのタイミングやねん！」「（前農林水産大臣の）江藤（拓）さんのときにも出せんねんから。置いていたら、古米になっていくねんで。早よ出せや！」と怒りをあらわに。「自民党は、小泉進次郎氏を次の総理にするためにコメ担当大臣にさせ、イメージを良くして、さらに夏の選挙対策にもなると考えているのですか？」と指摘した。

宇都宮大学農学部の松平尚也助教も「一部の大手小売りは都市部に集中していますんで、人口集中しているところにバラまいて……。（小泉コメ改革は）選挙対策のバラマキですよね。そのスピード感」とコメント。随意契約のデメリットである、公平性を担保できない問題を指摘し「スピード重視で、制度設計ができていない」と、小泉コメ改革を批判した。

政治ジャーナリストの青山和弘氏も、小泉コメ改革＝選挙対策だと指摘。青山氏いわく小泉氏は「スピードをとにかく重視しなければいけない。コメの値段を選挙までに下げなければいけない」と考えており「小さいお米屋さんには（コメが）行かないかもしれないけど、それも仕方がないという判断」なのだとか。

さらに青山氏は「ただ、（コメが）一気に売れちゃって（他から）不満が出たので、（小泉氏は）走りながら（改革を）修正している」と解説。「古古古米に関しては、小さいお米屋さんもある程度の制限をして配る。徐々に修正して、大手だけじゃないようにはしている。だけど、細かいところまでは配慮がいかないっていうのが現状」と続け、小泉コメ改革の“出口戦略なきフルスロットルの行方”を心配した。

備蓄米を試食して「そこまで（味などの違いは）わからなかった」と語り、改革に対して「財務省との協議は不可欠」という気になる発言もした小泉氏。小泉氏が、短期間で大きな改革をしているのは間違いないが、国民の長期的な未来まで考えているのかは疑問だ。なお、今後も動きが気になる小泉コメ改革は、5月31日に生放送された情報バラエティ番組『教えて！ニュースライブ　正義のミカタ』（ABCテレビ）で取り上げられた。