リニア中央新幹線、静岡県知事の言動で工事の見通し立たず…開業遅れで莫大な損失?

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東京・大阪間を約1時間で移動できる未来はだいぶ先? 工事が進まない原因はたった1人の猛反対……。リニア中央新幹線の問題について詳しくなる情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』を無料配信中

時速500キロ、わずか1時間7分で東京・大阪間をつなぐ夢の鉄道「リニア中央新幹線」。開業が待ち遠しいが、静岡県知事がトンネルの建設を猛反対しているために工事の見通しが立たない状況だ。これによって開業が予定よりも遅れれば、莫大な損失になるのだとか。

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1962年から研究が開始したリニア中央新幹線は、2014年に建設の着工が始まって2027年に東京・名古屋間の開業、2037年に東京・大阪間の開業(全線開通)を目指していた。しかし、ここで大きな問題が勃発! 静岡県の川勝平太知事の問題によって、東京・名古屋間の開業予定が大幅に遅れ、東京・大阪間の開業に関しては目処が立たなくなったのだ。

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その問題とは、リニア中央新幹線が通る静岡県のわずか8.9キロしかない南アルプストンネルの建設を川勝知事が反対していること。川勝知事は、「トンネルを建設すれば、静岡県を流れる大井川から大量の地下水が流れ出て水量が激減する」と主張している。リニア中央新幹線計画の代表であるJR東海は、大井川に水を戻す専用トンネルの建設をはじめとする対策案を提示したが、川勝知事は受け入れる気が全くないらしい。

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川勝知事の猛反対に対して京都大学大学院教授の藤井聡氏は、「問題が解決したらまた違うことを言って、いちゃもんを言っているように聞こえる」と発言。鉄道ジャーナリストの梅原淳氏も、「時間が経つにつれて言い分が支離滅裂になっている」「反対のための反対をしているところがある」とコメントした。トンネルの建設許可を頑なに出さない川勝知事の言動は、計画の妨害と言われても仕方がないのかもしれない。

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ちなみに三菱UFJリサーチ&コンサルティングの試算では、リニア中央新幹線の開業による経済効果が約16兆8000億円だという(※50年間の便益)。藤井氏によると、「これは一部の効果なので、新しくシミュレーションすると1年で7兆円程度のGDP(国内総生産)増大効果がある」そうで、1日あたりなんと約200億円の経済効果になるのだとか。そのため藤井氏は、「もし開業が10年遅れれば70兆円も損失する」と警告した。

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リニア中央新幹線の開業は、たった1人の反対で水の泡になってしまうのか? リニア中央新幹線の問題について詳しく紹介された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』8月5日放送回は、動画配信サービスTVerで配信中だ。

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