奈良・東生駒の高級住宅で世界初の実験が。それは昭和天皇が視察した“国家レベルの大事業”だった
奈良県生駒市東生駒の高級住宅街の付近には、「Hi-OVIS(ハイオービス)」と書かれた謎の石碑がある。石碑に記すほど重要なハイオービスとは、一体なんなのか? タレントの河合郁人と、ABCテレビの古川昌希アナウンサーが調査したところ、ハイオービスには世界初の国家的な大事業が関係していることが判明した。
【動画】実は「謎解きの方向性チェック」に重要な伏線が。河合郁人&古川昌希アナは全く気づかず……!
近鉄東生駒駅のすぐ近くにある謎の石碑は、「Hi-OVIS発祥の地」「東生駒一丁目」と刻まれているだけで、その詳細はまったく不明だ。東生駒一丁目は、石碑の裏手にある高級住宅街で、生駒市によって景観が管理されている。そのため河合と古川アナは、「ハイオービスは高級住宅街のこと。石碑は街の案内板の役割」と推測した。
奈良に詳しい「奈良まほろばソムリエ」の藤井哲子さんいわく、ハイオービスとは高級住宅街のことではないが、この2つは非常に関係があるそうだ。彼女の話によると、河合と古川アナがおそらく毎日利用しているものだという。1977年にできたハイオービスには、「(当時)世界初のめちゃくちゃ画期的な計画」が関わっており、「おかげで今の私達の暮らしがある」のだとか。それは、東生駒駅と生駒駅の間を流れる竜田川を下流方向に調べれば、おのずと分かるらしい。
さっそく竜田川沿いを調査した河合と古川アナは、「生駒ふるさとミュージアム」へ入ってみることに。そこで彼らは、生駒の歴史年表内に、「1977(昭和52)年 東生駒実験スタジオ・ハイオービスが開局する」という記載を発見! 「開局」からテレビに着目した2人は、「ハイオービスとは地上デジタル放送の元祖」と結論付けた。
河合と古川アナの推理の結果は、100点満点中……10点! 藤井さんいわくハイオービスとは、「光ファイバー回線を使ったシステムの前身」で、「その実験を世界で初めてしたのが、この東生駒なんです」とのこと。当時の事業モニターの条件は、「大学・大学院を卒業した40~50代の世帯」「管理的職業や専門技術職に従事し、年収1000万円以上の世帯」だったため、これらを満たす東生駒一丁目の住民たちが実験に参加したのだ。
どの家庭でも、テレビがまだブラウン管だった約50年前。その当時に東生駒一丁目の住民たちは、現代でいうオンデマンド配信やネットショッピングのようなもの、テレビ番組へのリモート参加といった実験を行っていた! 世界初となるこの実験のために、あの昭和天皇が東生駒を視察で訪れたというのだから驚きだ。
なお、ハイオービスの謎は、情報番組『newsおかえり』(ABCテレビ)の人気コーナー「古川×河合のなんでやねん!?」1月21日放送回で紹介された。『newsおかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中だ。
