日本人も理由なく逮捕されるかも? “中国反スパイ法”の注意点を解説
SNSの投稿、写真撮影、会話、本の購入……あなたの何気ない言動、もしかすると中国ではスパイ行為に該当するかも? 中国の反スパイ法について詳しく紹介された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』を無料配信中
スパイ行為の取り締まりを強化するために改正された「反スパイ法」が、中国で7月1日から施行されている。中国政府に不利な内容をSNSに投稿することも、会話することも、写真撮影でたまたま軍事施設が写り込んだ場合も、スパイ行為に該当するかもしれないらしい。
反スパイ法とは、その名の通りスパイ行為を取り締まるための法律。中国の法律では、「国家の安全と利益に関わる情報提供などはスパイ行為」としているが、スパイ行為の明確な定義はない。しかし、最高刑はなんと死刑というのだから驚きだ。日本人は、これまでスパイ容疑で17人が拘束され、現在も5人が拘束されたまま。ちなみに、中国の反スパイ法に対して現在の日本に対応できる法律はない。
中国の専門家・福島香織氏が注意喚起したのは、「写真撮影時」「本の購入時」「会話時」に関してだ。写真撮影では、軍事施設や私服警官が写り込んだだけで対象になる可能性が高く、古本屋で中国に関する昔の資料を購入することもスパイ行為に該当する可能性があるのだという。さらに福島氏は、「政府がSNSを監視して人々の会話も盗聴している」と語った。反スパイ法は、政府が人々の言動をなんでもスパイ扱いする危険な法律のようだ。
福島氏によると、中国政府が「スパイ狩り」を推奨しており、一般人による通報サイトもあるとのこと。国籍や性別、年齢、職業を問わず対象となり、何気ない言動で逮捕されてしまう可能性があるのは恐ろしい。
そんな中国の反スパイ法について詳しく紹介された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』7月8日放送回は、動画配信サービスTVerで配信中だ。