楽譜が読めなくてリズム感もなく、そして体力もないのに、54歳のおじさん芸人が和太鼓に挑戦！　へっぴり腰だった彼は、過酷な特訓に食らいつき、なんとライブに緊急出演することになった。練習とは別人級なおじさん芸人の、ダイナミックな和太鼓ソロ演奏がかっこいい！

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54歳のおじさん芸人とは、お笑いコンビ「矢野・兵動」の兵動大樹。彼は、国内外で年間60公演以上も行う和太鼓グループ「倭太鼓飛龍」の指導を受けることになった。最初こそやる気満々の兵動だったが、プロの大迫力の稽古を見ると、「うわ～すごい！　（自分がやるのは）ちょっと無理ちゃうかな!?」「思っていたんとちゃう。すごすぎるやつや！」などと弱気になった。

和太鼓の演奏は体力の消耗が激しく、54歳の兵動にとってはかなり厳しい。しかも彼は、リズム感もなければ楽譜も読めない。そんな兵動が、なんと倭太鼓飛龍のライブに緊急出演することになった！　しかし案の定、練習中に兵動は体力不足で床にへたり込む事態に……。

「こんなん（＝楽譜）覚えられるんか……」「手のひら痛ぁ……」などと兵動はへこたれたが、それでも彼は過酷な練習に食らい続けた。ロケであることを忘れるほど集中し、手のひらにマメができるほど自主練習に打ち込み、ついに彼はライブ本番を迎えた！

大勢の観客が集まったライブは、兵動のソロ演奏からスタート。ステージのセンターに立った彼は、黒の法被がよく似合っており、練習時とは別人のようにキリッとしている。一打一打に魂を込め、連打に強弱をつけて盛り上げ、掛け声は力強い。兵動のソロパートはもちろん、倭太鼓飛龍と息を合わせたユニゾンパート、そして畳みかけるように打ちまくるラストパートは胸熱……！　彼らの見事な和太鼓パフォーマンスに、観客は拍手が止まらなかった。

激しく緊張し、体力の限界を超えた兵動だったが、演奏をやり切った彼の表情は晴れやか。兵動は、倭太鼓飛龍の師匠と熱い抱擁を交わし、「むちゃくちゃ泣きそうになった」「この年でこんな感動あるんや思った。いい経験だった」と笑顔で語った。

なお、兵動の和太鼓の挑戦企画は、海原やすよ ともこ司会のバラエティ番組『やすとものいたって真剣です』9月26日放送回で行われた。

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